住宅ローンの返済って長いです。35年ぐらい払い続けます。
35年間、自分を取り巻く状況がずっと変わらないなんて無理ですよ。
経済状況が変わって毎月の住宅ローン返済が苦しい人もいるはず。
今回は住宅ローン返済が苦しい人にむけて、状況を打開するための対策方法を紹介していきます。
目次
返済が苦しいと感じる典型的なケースとは?
インターネットを見てると、「何故住宅ローン返済が苦しくなってしまったのか」と書いている記事をよく見ます。
しかし現在苦しい人からしてみると、「なぜ苦しくなったのか」なんて必要ない情報ではないでしょうか。
なぜ住宅ローン返済が苦しい状況に追い込まれたのか、それは自分自身が一番分かっています。
住宅ローンを組みすぎたかもしれませんし、余計な出費をしてしまったかもしれません。
自分が転職して、思った以上にお金が入ってこない場合もあるでしょう。
成功すると思って始めた事業が失敗して、住宅ローンが支払えなくなってしまったかもしれません。
今は大丈夫でも老後に破産するケースだってあります。
参照:http://www.yomiuri.co.jp/matome/archive/20160413-OYT8T50057.html
住宅ローンが苦しい人が今やるべきなのは、現状を打開する「対策方法」です。
ネットを見て「住宅ローンが苦しい状況になったのはなぜか」なんて情報見てる暇があるのであれば、すぐにこれから紹介する対策方法をとるようにしてみてください。
住宅ローンで生活が苦しい人がとるべき対策とは
住宅ローンが苦しいなら、様々な問題が起こる前に少しでも早く行動に移してください。
行動に移すことが遅れると、最終的な行動として「破産」など「債務整理」という選択肢を選択しなければなりません。
住宅ローンが苦しいと言っていた人を僕は何人も見ていましたが、すぐに対処しない人ほど大ごとになっていました。
参照:http://news.mynavi.jp/articles/2016/12/07/housing_loan/
我慢して頑張っているつもりなのでしょうが、同じ我慢するなら現状維持ではなく、苦しい今の状況を変えるべきです。すぐに以下の対策方法を実行しましょう。
- 家計を再検討して使い道のない保険と融資を圧縮させる
- 銀行に住宅ローンの条件変更や借り換えを相談する
- 返済に必要な金額を消費者金融から借りる
- 家を売却する
- 債務整理する
次項より詳しく説明していきます。
家計を再検討して使い道のない保険と融資を圧縮させる
早い段階で行動に移したのであれば、家計簿を再検討しただけで住宅ローンの支払いが簡単になるかもしれません。
住宅ローンが苦しくなる理由は2つしかありません。
失業や減給などで”収入が減った場合”と、浪費などによる”支出が増えた場合”です。
失業や疾病などは家計簿の見直しでは対処できませんが、浪費などの支出は直すことができます。
浪費となっていることの事例としては以下の通りでしょう。
- 贅沢な食事
- 贅沢品を購入して発生した余計なローン
- 高い生命保険などの余計な保険料
参照:http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=7002
分割で買ったモノは売却する
高級時計と高級車などを購入してしまったら、可能な限り売却しましょう。
ただ、ローンで購入したモノを売却するためには、特別注意が必要です。
車は融資を支払っている間、所有者は信用販売会社などです。
もし買い取り価格が融資残高より低いなど、融資を一括返済することができないなら売却できません。
参照:http://www.orico.co.jp/loan/autoloan/ownership/
不必要な保険は全部解約する
保険とは本来は将来のためにかけておきますが、今の困難な状況なのに、将来のことを考える余裕はあまりないです。
特に大半の人が生命保険をかけていると思いますが、住宅ローンを利用中は団体信用生命保険にも加入しています。
つまり万一の時の「自宅の債務」に関しては、すでに保障されているのです。生命保険を解約してもいいでしょう。
保険の解約によって戻ってくるお金を住宅ローン返済に充当する事ができます。
参照:http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9019.htm
銀行など金融機関に住宅ローンの条件変更や借り換えを相談する
家計を見直しても住宅ローンの返済が苦しい場合、むやみに消費者金融などから金を借りず、住宅ローンを借りた金融機関に相談するようにしましょう。
相談する内容は「条件変更」「返済猶予」です。
条件変更で相談するなら「返済期間延長」「一定期間だけ返済額を下げる」「ボーナス払いをなくす」という3択になります。
返済期間が増えるとその分だけ月支払額は落ちますが、支払総額は増えるので要注意。
さらに増えた期間分の保証料を請求される場合もあります。
参照:http://diamond.jp/articles/-/23011
住宅ローン条件変更が難しい場合は「返済猶予」をお願いする
条件変更で支払いが可能になればいいですが、それでも支払いが困難な場合は、「返済猶予」の相談をする事になります。
「返済猶予」は定めた一定期間を金利だけ返済する方法です。
近年、銀行も積極的に返済の相談に応じるようになっています。必ず融資を受けている金融機関の担当者に相談するようにしましょう。
参照:http://diamond.jp/articles/-/99543
住宅ローンの「金利の種類」にも注意する
インターネット銀行のような業態も増えて、各銀行が住宅ローン利用者の取り合いをしています。
金利はその最たるもので、大事なお客さんを取り逃しまいと柔軟な対応している銀行も増えています。
もし今の状況が苦しいのであれば、金利タイプ変更する最大のチャンスかもしれません。
今よりも低い金利にすることができれば、月々の返済も楽にすることができるでしょう。
返済できない分を消費者金融から借りる
あまりお勧めできる方法ではありませんが、次の月に確実に収入が入ってくるのであれば、1時しのぎとして消費者金融や銀行からお金を借りて返済するのも悪くないかもしれません。
ただ正直言って、自転車操業になる可能性が高いです。
住宅ローン返済のための借金を続けていた人を何度も見たことがありますが、結果的に破産になってしまった人が多かったです。
住宅ローンの支払いを借金でまかなうのであれば、絶対に返済できる臨時収入が入ってくることが確定している場合のみに限って行うといいでしょう。
家を売却する
住宅ローンの返済が苦しいのであれば、もう家を売却するのがいいかもしれません。
いったん返済が苦しくなってしまえば、それから復活することは非常に難しいことです。
住宅ローンを返済するために、子供が希望する進路を放棄しなければならない場合もあります。
返済のために失ってしまう事は多いでしょう。
そんなことするぐらいであれば、いっそのこと家を売却して別の賃貸物件に住み替えてしまうべきです。
「今は苦しいけどのちのち何とかなる」と頑張って返済を続けていた人を多く見てきましたが、結果的に自己破産をする人が多かったです。
自己破産して周囲の信用や財産、そして大切な家族をも失ってしまった人も見たことがあります。
今が苦しいのであれば、その苦しみの元凶となっている家を売却してしまえば、簡単に苦しみから解放されます。
せっかく住宅ローンを組んで家を手に入れて入れたのだからと意気地になってる人は多いです。
しかし行動が遅れれば遅れるほど、状況はキツくなってしまいます。
家は売却するタイミングが遅れるほど、資産価値を失ってしまうので売却金額が下がってしまう特徴もあります。
結果的に家を手放す可能性が高いのであれば、もう今から家を売却する覚悟を決めておいてもいいかもしれません。
返済が苦しい人のために「任意売却」と言われる特殊な売却方法もあります。
参照:https://www.963281.or.jp/self_check/chk000/
任意売却を活用すれば、返済が苦しい日々に終止符を打てるのは間違いありません。
債務整理をする
家を売却したくない・なんとかマイホームを保持したいと思ってる人もいるでしょう。
しかし家計の見直しや返済の相談をしても改善されない場合、どうすればいいのでしょうか?
もし収入が減少していたのであれば、一生懸命働けば今の苦しい状況が改善される可能性もあります。
しかし、収入が減少したわけではなく、ただ単純に返済が苦しいのであれば、勇気を出して債務整理を選択するしかないかもしれません。
債務整理は整理する対象を選ぶことができます。
住宅ローン以外を選択し、整理すれば家を残すことは可能です。
返済が苦しい人ならネットで情報収集してる場合ではない
ネットで情報収集していると、どうしても「自分以外にも苦しい状況の人がいるのだ」と思って安心してしまいがちです。
実際に3分の1以上の人が住宅ローン利用後に「返済が苦しい」と回答しています。
参照:http://suumo.jp/journal/2013/07/01/46675/
自分以外にも住宅ローンで苦しんでる人がいるのであれば、今の状況をもうちょっと頑張ってもいいのかもしれないと思う人がいます。
しかしその考えは、大いなる間違いです。
僕は何も住宅ローンが苦しい人を見てきましたが、どの人も一度苦しいと感じた後に改善するした試しがありません。
最終的には自己破産に至るないし、競売に至る場合が多かったです。
住宅ローンの一括返済を求められる前に
ネットを見ていらぬ情報収集してる間にも、刻一刻と次の返済日が迫ってきています。
次の返済をなんとかするためにはどうすればいいだろうかと思っている人はたくさんいるはず。
なんとかなりそうにないので、その対策方法としてネット検索しているのでしょう。
しかしネットにあなたの状況を激変させる具体的な方法は載っていません。
今回ご紹介した対策方法以上のことは、なかなか紹介されていないでしょう。
ハッキリいって、これ以上検索してもムダです。
自分にぴったりの方法がまだあるはずなんて、「隣の芝生は青い」理論にすがっていると結果的に最悪の事態に巻き込まれます。
すぐさま動いて、今の住宅ローンが苦しい状況を脱出してください。