恋人代行をやっているコの原稿アップします。
目次
依頼者とデートをするというお仕事
週4のお店での勤務の他に、不定期で「恋人代行」という副業(?)をしています。
恋人代行というのは一日または日数を限定して依頼者とデートをするというお仕事です。
あくまでもデートまでで、それ以上は絶対にしてはいけないという決まりがあります。
デートの予約が入ったら依頼者とメールなどで連絡を交換して待ち合わせやデートの内容などの相談をする必要があるのでこまめに行動できる人がいいといわれています。
リピーターができたり、依頼者が増えると収入も増えていきます。
私が恋人代行をはじめたのは、うまくいけばメリットが大きいという理由からです。
キャバクラもそうですが、人とのコミュニケーションが好きだからというのもあげることができます。
もちろんメリットばかりではなく、デメリットもあることを考えて、しっかりとサポートをしてくれるサイトに登録をしました。
自分次第で収入が増えるかどうかが決まるので、それもいいかとゆるい考え方をすることができるのが副業としていいと思ったからというのもあります。
キャバクラとはまた違ったいろいろな体験をできるのもいいです。
恋人代行の募集サイト
恋人代行はウェブサイトから申し込みました。
必ずしも「恋人だけ」をマッチングするサイトではなく、親や友人など代行の対象はさまざまです。
恋人代行の条件
恋人代行を行うには、それなりに条件があります。
たとえばリピーターを増やす必要があるのですが、そのためには依頼人に満足してもらうために気配りや礼儀作法などにも気をつけなければいけません。
また、コミュニケーション能力や人を見る目があるほうがいいでしょう。
デートを楽しんでもらうことができるように、工夫をしてみるのもおすすめです。
私は実際に恋人代行の仕事では、相手の好みや趣味などから服装、髪型、そして会話の内容なども少し考えてから会うようにしています。
相手が選びそうな人を装うようにしているのです。
「恋人のふりをして家族と会う?」恋人代行の意外なあるある
恋人代行にはもうひとつ重要な役割を任されることがあります。
それが「恋人のふりをして家族と会う」というものです。
結婚はまだ考えていない、親がお見合い話をしようとしてくるなど、本人にまだそんな意思がないにも関わらず心配をするので安心させるために会うということです。
恋人のふりをして家族に会うという仕事になるので、罪悪感を感じることもあるかもしれません。
しかし、仕事で依頼をされたからにはしっかりと依頼者が満足するように努めましょう。
SNSで恋人のふり
私が副業として恋人代行をはじめて驚いたのは、年齢的にもきっと年齢が高めの方が依頼者には多いのかと思っていたのに、案外若い年齢の人が多くて驚きました。
その理由は、「リア充に見せたい」というものです。
ネットが主流になってきた現在では、SNSなどで自分が友人が多く彼女や彼氏がいるというアピールをしてしたいという人も増えているようです。
そこでデートをしているという雰囲気の写メを撮影したり、食事を一緒にしたりすることがありました。
一緒に楽しんでいるという証拠を撮影するというのが目的です。
恋人代行のデメリット
デートでは依頼者が食事や出かけた先での費用を出してくれるので、タダでいろいろなところへ行ったり、おいしいものを食べることができるので「割のいいお仕事」だと思う人もいるかもしれません。
ですが、この恋人代行をするには「何を言われてもへこたれない根性」と「どんなことも受け流せる」ことが大切です。
デートを何度もしていると本当の恋人だと錯覚してしまい「ストーカー」になってしまったり、関係を迫ってくる人もいるといいます。
そこはこの恋人代行の大きなデメリットなので理解しておくことが大切です。
恋人代行のモラル?
恋人代行はきちんとルールがあります。
サイトに登録するときにはしっかりとした規約を設定しているところを探すこと、ルールやマナーを守っている依頼者が利用していることを確認してから決めましょう。
デートでおいしい食事をして楽しい思いをしたいという理由だけでは、依頼者に満足してもらうことはできません。
依頼者は2時間から3時間で約1万円を支払っています。
その料金の分をきちんと働いていないと、リピーターになってもらえない可能性があります。
これを副業としたいなら、リピーターは本当に大切です。
リピーターがつかなければ、恋人代行で収入を得ることは難しいでしょう。
副業として収入を期待するのなら、恋人役で依頼者の希望に答えることができるスキルを身につけなければいけません。
たとえば、前述したように服装や髪型などはもちろん、性格や仕草なども研究しておくといいです。
そうすることで依頼者が希望している人物により近いタイプの人物になるように意識をします。
自分とはまったく違う雰囲気になることもありますし、そのままの自分で依頼者と接することもありました。
時間を決めた恋人関係なので役だと割り切って行うのは無理だという人には難しいです。
はじめは私もなかなか上手くできなくて、依頼者のりピーとがないことが多かったです。
ですが、何度か依頼を受けるうちにコツをつかむことができました。
依頼者からメールが来たときに、条件や希望する人物のイメージなどを詳しく確認しておくことが大切です。
どんな理由で依頼をしたのか、どのくらいの期間なのかといったことは絶対にこと細かく確認しておくことでイメージを作りやすくなります。
特にはじめて依頼を受ける人の場合は、これらの条件や期間をはっきりと理解しておかないと困ってしまいます。
私はサイトのアドバイス通りにしていたのですが、それだけではよくわからなくてせっかく依頼をしてくれた方に満足していただくことができなかったことを後悔していました。
「はじめて依頼を受けるから」というのは、依頼者にはなんの関係もないことです。だからこそ、詳しく確認しておくことで依頼を最後まで完璧にできるようにしようと思いました。
副業なのだから…といい加減な気持ちで行うことはできません。
依頼者は理由があって私に役をしてほしいと言っているのです。
副業だからこそ、きちんと行うことで責任を果たさなければいけないことがあります。
副業は本業よりも楽に稼ぎたい!という人もいますが、依頼者がお金を使う以上、こちらには失敗をしてはいけないという大きな責任ができます。
簡単にお金を稼ぎたいという理由だけでは、この恋人代行という職業は続けることはできないと思います。どんな仕事にも責任はあるものです。
恋人代行の副業をはじめて一番困ったのは、「結婚相手の代行として親と会ってほしい」という依頼のときです。
何しろ結婚相手なので、親御さんからすれば相手である私を厳しく見るのは間違いありません。
私は結婚相手の代行なので、実際に結婚を前提としたお付き合いをしているわけもなく、「依頼者のどこが好きなのか」や「式についてどう考えているのか」という質問には困りました。
依頼者自身も私をフォローするわけではなく、本当に結婚を急がされるのが面倒だから依頼した、という感じだったからです。
それ以来、結婚相手の代行としての仕事は受けたくなくなりました。
もし依頼がくればするとは思いますが、やはり好んで人をだますような役割はしたくはないものです。
恋人代行は依頼者を満足させるためにも、自分自身でできることとできないことを区別しておくことが大切だと思いました。
副業としてはとてもよい収入にはなりますが、人をだます罪悪感に耐えることができない人は絶対にやめておいたほうがいいです。
人の笑顔だけではなく、誰かをだますことにも耐えて、お金を稼ぐことができる人にとっては、この副業はいい収入になります。