ビジネスでの取引先などの会社に対する敬称ですが、御社と貴社という言葉があります。
いずれも、敬った表現だということはわかりますが、違いは何なのでしょうか。
また、どのような場合に使い分けるのが望ましいのでしょうか。
そこで、ここでは、御社と貴社の違いについて、詳しく見ていきたいと思います。
目次
御社と貴社の違いとは?
御社と貴社との違いは、話し言葉と書き言葉です。
▼「貴社」と「御社」の使い分け方
「貴社」と「御社」は、相手の会社を敬う呼称ですが、
使い方がそれぞれ異なります。
「貴社」は、書き言葉で、「御社」は話し言葉で使用します。
普段のメールのやりとりや、電話対応でも必要なビジネスマナーですので、覚えておくと良いでしょう。— イーキャリア公式 (@ecareer_japan) February 22, 2023
いずれも、相手の会社を敬った表現ですが、御社は口頭の場合です。
それに対して、貴社は文章など書く場合に用います。
いずれも、その言葉自体に敬意が含まれた表現なので、「御社様」や「貴社様」などといった表現は誤りです。
より丁寧にしようと思っても、二重敬語で間違った日本語なので、注意しましょう。
では、御社と貴社はどのように使い分けるのが良いのでしょうか。
御社と貴社の使い分けとは?
御社と貴社は、以下のように使い分けます。
御社を用いるのは、以下のような場合です。
- 面接
- 商談
- 電話
上記のように口頭で直接会話する場合です。
それに対して、貴社を用いるのは、以下のような場合です。
- 履歴書
- エントリーシート
- 請求書
- 納品書
- 見積書
- メール
- 送付状
このように、文章やメールなどを送る場合です。
会社以外で、相手の組織や集団を敬って表現するにはどのようにするのでしょうか。
会社以外の場合の敬った表現は?
会社以外の場合には、貴社や御社以外に独自の敬称があります。
以下を参考にしてください。
- 銀行…貴行・御行
- 病院…貴院・御院
- 省庁…貴省(貴庁)・御省(御庁)
- 〇〇法人…貴法人(貴団体)・御法人(御団体)
- 財団法人…貴法人(貴財団)・御法人(御財団)
- 〇〇法人〇〇会…貴会・御会
- 〇〇事務所…貴事務所・御事務所
- 〇〇協会…貴協会・御協会
- 組合…貴組合・御組合
- 協会…貴協会(貴会)・御協会(御会)
- 役所…貴庁・御庁
- 学校…貴校・御校
- 学園…貴学園・御学園
- 学院…貴学院・御学院
このように、御社と貴社では、話し言葉なのか書き言葉なのかの違いがあります。
また、会社以外の団体や組織では違う呼称があることを覚えておきましょう!