今回はカープの黒田さんから学んだ個人的人生教訓の備忘録です。
調子がいい日と悪い日の振れ幅に悩まされている人には参考になるやも。
目次
その日うまく行けばいい
何か達成したい目標があるのであれば、どうやって達成するのか、そのプロセスや手段にこだわらなければなりません。
昔成功した手法やプロセスがあれば、それにこだわってしまいがちです。
それらを今使ったとしてもうまくいかない・ハマらないことはよくあるでしょう。
それでも頑なに一度成功したのだからと続けてしまうことも多いと思います。
ですが、目標が達成できるのであれば、何やったっているんです。
昔成功した方法を試すもいいし、新しい方法を試すも良し。
とにかくその日うまくいく方法であれば何をやってもいいのです。
昔は速球派だった黒田選手
現在日本シリーズが絶賛開催中です。
昨日の日本シリーズ第3戦で黒田投手が登板しましたね。
黒田投手は昔から好きだったのですが、引退が決まってしまったと言うこともあり最近になってまた黒田病が発病している今日この頃です。
黒田さんの書いた本で「クオリティピッチング」という本があるのですが、この本の中には「調子の悪い自分を受け入れて、その日勝てるのであれば、どんな手段を使っても勝つ」という考えがあります。
黒田さんはメジャーに渡る前の広島時代は、速球でガンガン三振を取りに行くタイプのピッチャーでした。
メジャーに評価されたも、そのピッチングスタイルのため。
広島でのガンガン三振スタイルで結果を出さなければ、メジャーに行くことも出来なかったでしょう。
ですが今の黒田さんを見てガンガン三振タイプだと感じる人は、少ないのではないでしょうか。
実はメジャーリーグに行って、巧みなテクニックで打たせて取る技巧派の選手に変わったのです。
メジャーでは自分の速球スタイルが通用しなかったため、速球で勝負を仕掛けるというスタイルを捨てて、いかに相手を打って取るかというスタイルに変更したのだそうです。
重要なのはチームが勝つこと。具体的には、6回に3失点で抑えるという目標をいかに達成するかということをつきつめた結果、このような変化を起こしたのです。
一流の「調子が悪いときの付き合い方」
野球にはカットボールという球種があります。
相手のバットの芯をうまく外し、内野ゴロやフライを量産するというメジャーでは主流のボールです。
日本時代ではそのボールを使っておらず、アメリカで習得した黒田さん。
習得したらすぐに結果は出たものの、調子の良い時と悪い時によって、そのボールで打ち取れるときと取れないときが激しかったようです。
せっかくメジャーで通用する球を習得したのにもかかわらず、なかなかうまく機能してくれません。
そこで苦労して手に入れたカットボールを捨て、スライダーやフォークなどの今まで使っていた球をブラッシュアップし、相手を打ち取るという方法に変えたのです。
調子が悪いのであれば仕方ない、結果が出ないのであれば他の球で行くしかないと頭を切り替えて、とにかく6回を3失点に抑えるためにはどうすればいいのか、今の自分の調子に合った球は何なのかということを模索しながら、結果を出し続けていたのです。
調子のいい時は何の球を投げても相手を打ちとれるそうです。
ですが、調子の悪い時ほど工夫してやらなければ、相手を打ちとることができません。
その調子の悪いときの付き合い方というのが、黒田さんは一流なのです。
コロコロ変えるのは悪いことでは無い
実際に僕らも成功体験というものが少なからず存在します。
僕自身も偉そうに下記の記事に書いてあるような「立って仕事をすれば、はかどる」なんて書いていますが、毎日毎日それをやっているのかで言えばウソになります。
その日の自分の調子ややる気、気分から判断して、立って仕事するのを嫌だなと思えば、あっさり座ってソファーにべっとりしながら仕事をしています。
つまり大切なのは方法にこだわらず、とにかく目標を達成するためには様々な手段を使うという黒田的思考なのです。
方法や手段に意気地にならず、とにかく目標を達成するためにはどうすればいいのかということ考え、それが達成できる方法なのであれば、それを試してみるのです。
一度うまくいった方法を続けなければ、周りの人から何かしらネガティブなことを言われてしまうので、なかなか方法を変えられないと言う人もいるのではないでしょうか。
一流のプロフェッショナルである黒田選手も毎日同じ投球フォームで投げた事はないといいます。
調子が悪い時はフォームを切り替え、とにかく3失点以内に抑えると言う目的のもと、動いているのです。
周りから、とやかく言われるかもしれませんが結果さえでれば、黙らすことができます。
自分の調子は自分にしかわかりません。
その調子を受け入れて、結果が出る方法であればいろいろ変えてしまっても構わないのです。
まとめ
人間の体や精神というものは本当に不思議なもので、継続して何かをやり続けるということが非常に難しい造りとなっています。
今日、立って仕事をすれば非常に効率的だったので、今度から立って仕事をすれば、どんどん仕事はかどるぞーと次の日になってみると、座って仕事した方がはかどったなんてことはよくあります。
ホントに統一性がなく、困ってしまいますよね。
ですが、それを疎んじるのではなく、これが自分の調子だと受けいれることで、その日の調子に合った手段を取っていくという選択肢が選べるようになります。
自分の調子や状態、周りの環境に合わせて結果を出していく広島カープの黒田さん。
長年先発投手というポジションに向き合ってきたからこそ、自分の調子が悪い時にすべきことを理解しています。
自分の調子が悪く、今までやっていたことがうまくいかなかったりすると自分を責めてしまいがちです。
ですが、今日は調子が悪いと受け入れて、その日に出来ることはどのような手段なのかと頭を切り替えていけばいいのです。