【40代】旅館の接客英会話を半年で身に付けた3ステップとは?

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後の祭り

恐妻家フロントマンのCANです。

田舎の温泉旅館でフロントマンとして働いています。

私の勤める旅館でもここ数年確実に外国人観光客・インバウンドが増えてきました。

そのほとんどがアジア系のお客様なのですが、会話は英語が中心となります。

英会話が全くできず外国人から逃げ回っていた私が、40の手習いで英会話学習を始め、半年で接客英語をマスターした方法をご紹介します。

この記事を読んでシンプルな3ステップを実行することで、あなたも職場で使える実践的な接客英会話をびっくりするほど短期間で身に付けることができます。

 

目次

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大卒でも英会話が出来ない悔しさ

一応偏差値60程度の大学は出ているのですが、以前の私は外国人に何か尋ねられてもオタオタしながら“Yes”“No”しか言えないくらい全く英会話ができないレベルでした(;^ω^)

『他のスタッフにそんな様子を見られたくないなぁ』と言う、う〇このようなプライドもあって、外国人のお客様が来るとス~ッとその場から立ち去っていたんですね。

しかし、ある朝カウンターでチェックアウト業務をしていると、隣で会計をしている若手男性スタッフが外国人相手にペラペラと英語で対応しているではないですか!

確か彼、高卒だったよな…(; ・`д・´)

休憩時間に、悔しさを押し殺して聞いてみると、『前職のホテルで基本的な接客英語を学んだ』とのこと。

 

『く、くやしい。あいつに出来て俺に出来ない訳がない!』

と一念発起して接客英会話マスターを固く誓ったのでした。

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接客英会話をマスターした3ステップとは?

英会話学習!といってももう50歳近いおじさんです。

いまさら、受験生のような勉強は続かないし、身につくはずもないことは百も承知です。

まず、効率的な英会話学習法について徹底的に調べることからはじめました。

その過程は省略しますが、学習法を探して試しまくった結果たどりついたのが次の3ステップです。

自分だけのフレーズ集を作る

『よし、英語の勉強をしよう!』

と意気込んでも決して単語帳なんか手にしてはいけません。

3日で確実に挫折します。

なぜか?

実際に使わない単語ばかり並んでいるからです。

strategy・・・戦略

ancient・・・古代の

progress・・・進歩

なんて単語を接客の場面で使うことがありますか?

一年に一度もないですよね。

使わない単語、フレーズを覚える時間が無駄ですし、絶対に覚えられません。

 

日頃の接客業務、生活で使う単語・フレーズに限定して覚えましょう。

実際に使われるものに限定することで、当然使う場面に何度も遭遇します。

人は短時間でも繰り返すことで情報を長期記憶にしまうことができるんですね。

例えば、あなたは

Thank you.

Happy Birthday!

を一夜漬けで必死に覚えましたか?

違いますよね。

子供のころから繰り返し耳にすることでいつの間にか記憶され、無意識レベルで使いこなせる状態になっていますよね。

日常使うフレーズに限定することは、効率の面からも記憶のメカニズムの面からも理にかなっているというわけです。

 

では、実際に自分だけのフレーズ集を作ってみましょう。

私は温泉旅館のフロントマンです。

はじめにチェックインからチェックアウトまで普段接客で話しているフレーズをすべて書き出してみました。

そしてそれを片っ端から英訳していきました。

『英訳なんてできないよ!』

と思われた方、私の方法を試してみてください。

ネットで検索する

ネットで検索するだけで接客英会話のサイトは無数に出てきます。

ホテル・旅館、飲食店、アパレル関係など業界別に頻出フレーズが紹介されています。

ここから、自分が使うものをピックアップします。

接客英会話の本を参考にする

書店に行くと接客英会話の本が並んでいます。

もちろん購入しても良いですが、お小遣いのない私は、必至でその場で覚えて車の中でスマホにメモしていました(;^ω^)

翻訳アプリを使う

スマホの翻訳アプリを活用します。

ただし、不自然な直訳的な表現になっている可能性もあるので注意が必要ですね。

例えば、宴会場の『梅の間』を翻訳したら『Between Ume』となるといった具合です。

アプリを上手に使うコツは、できるだけ元の日本語をシンプルな表現にしたうえで翻訳することです。

短いシンプルな表現の方が後々覚えやすいですしね。

 

私のおすすめアプリはこちらです。

Weblio翻訳アプリ

Weblioは、ひとつのフレーズを翻訳すると類似するフレーズが同時にいくつか紹介されます。

意外とこの中に自分が探していたものがあったりします。

ただし、音声認識機能がないのでいちいち手入力しなけらばならないのが欠点です。

 

Google翻訳

分らない単語、フレーズを音声認識ですぐに翻訳してくれるので便利です。

しかし、長い文章になると不自然な翻訳になることが多いような気がします。

 

これらネットや書籍、アプリを駆使して自分だけのオリジナル接客英会話フレーズ集を完成させましょう。

そして、随時追加していけば良いわけですね。

英語を口になじませる

2ステップ目は、英語を口になじませる作業です。

『英会話は勉強ではなくトレーニングだ!』

という言葉を聞いたことがありませんか?

そう、英会話は受験勉強のように机にかじりついて黙々と行うのではなく、野球のバッティングや卓球のラリーのように日々の繰り返しトレーニングで身に付けるものなのです。

 

あのイチローも小学生のころ

『チチロー、バッティングセンターに連れてって!』

と言って毎月5万円も投資してひたすら球を打ち返したのです。

 

卓球の愛ちゃんは、3歳9ヶ月から卓球を始め、平日4時間、休日8時間もラケットを振り続けたのです。

私も時折『サーッ!』と叫びながら自作のフレーズ集を読み続けました。

やり方はこうです。

 

紙に書いた英語のフレーズを声に出して読みます。

はじめは、ぎこちないでしょうがスムーズに読めるようになるまで繰り返し声に出して読みます。

黙読ではないですよ!音読ですよ!

それも10回、20回では絶対にムリです。

私は、最低50回は声に出しました。時に100回以上。

すると、ある時点から口が英語の口になる感覚を味わえます。

文章が単語をつなぎ合わせたものではなく、ひとつの塊として口をついて出てくるのです。

思考より先に英語が勝手に口から出てきます。

 

例えば、『後ほど、布団を敷きに参ります』

We will come to your room to prepare the futons later.

Wewillcometoyourroomtopreparethefutonslater.

になる感覚です。

ひっかからないでスラスラ言えるレベルまでトレーニングを続けましょう。

うまく言えたら

『サーッ!』と叫ぶことを忘れないでください。

 

役者になったつもりで演技する

3ステップ目では、紙を見ないで口に出してみます。

私は、スマホのボイスレコーダーアプリを利用しました。

Google Play で『ボイスレコーダー 無料』と検索するとこれでもかと言うほどたくさんの無料アプリが出てきますので、一つ選んでダウンロードします。

はじめに日本語のフレーズを吹き込みます。

次に対訳の英文を読み切る長さを空けてから英文を吹き込みます。

これを繰り返して、すべてのフレーズを録音しましょう。

完成したら空き時間を使ってトレーニングします。

やり方はわかりますよね。

日本語を聞いたら、続けて英語でスピーキングします。

その後に正解の英文が流れるわけです。

私は、通勤中の車内でこれを繰り返しました。

ポイントはこうです。

 

できるだけ目の前に実際にお客様がいる状況をリアルにイメージして行うことです。

そう、自分が役者になったつもりで感情を込めて演技してみてください。

(運転中は、運転に集中してくださいね。)

 

私の場合は、トム・クルーズがフロントマンになったようなイメージで役になりきりました。

当然、ジェスチャーを付け表情も作ってください。

可能な限り本番に近い状況を作ることで、実際にお客様を前にした時に落ち着いて対応できるようになります。

映画撮影のリハーサルをするような気持ちで繰り返し演じてみましょう(^^)

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半年間英会話学習を続けた結果

このトレーニングを繰り返した結果です。

私の旅館に中国人のお客様が来館され対応しました。

  • リハーサル通りスムーズに口から出てきて伝わったフレーズ
  • 思い出せなくて言えなかったフレーズ
  • まったく伝わらなかったフレーズ

すべてうまくいくわけではありません。

考えてみてください。

中国人と日本人が英語を使ってコミュニケーションを取ろうというのです。

「恥ずかしい」とか「失敗した」なんて事は考える必要ないのですよ。

お互いに理解しあえるように努力して歩み寄る姿勢が大切だと思いませんか?

 

そして、英語で接客するたびに必ず何かしら収穫がありました。

  • このフレーズは通じた
  • このフレーズは通じなかった
  • お客様はこんな表現をしていた

などです。

この収穫が自信になったり、次にチャレンジする際の改善点がハッキリしたりします。

お客様が、私が手に持っている“夕食券”を指さして

『Dinner ticket?』

と聞いてきました。

その時私は、『ディナーチケット』という言葉を覚えていなかったのですが、あたかも前から知っていたかのように、満面の笑みで

『Yes, Dinner ticket!』

と言ったのでした。

(そうか、ディナーチケットでいいのか…。)

そんな感じでお客様から得られる知識もあります。

積極的にチャレンジして経験値を上げましょう。

 

現在の私は、お決まりの接客フレーズだけでは物足りなくなり、

『もっとお客様とコミュニケーション取りたい!』

と思うまでになりました。

そこで、次回試してみたいフレーズを例の3ステップで練習しておいて本番で使ってみたのです。

これを繰り返した結果どうなったと思いますか?

気が付くとお客様と英語で談笑できるようになっていたのです。

以前の外国人からコソコソ逃げ回っていた自分がウソのようです。

まったく環境の違う場所で生活している人と会話するってものすごく刺激的で楽しいですよ!

チェックアウトされて手を振って見送る時も今まで感じたことのない感動を味わうことが出来ました。

「同僚に負けたくない」という気持ちから始めた英会話学習でしたが、結果的に仕事を楽しむためのスキルに変わりましたね。

単語帳を1ページ目からめくっていたら私の英会話学習はとっくに挫折していたでしょう。

あなたもこのシンプル3ステップ英会話学習法を試してみてください。

お金かかってませんよ~(^^)v


接客英語に慣れてくると、お決まりのトークに飽きてくるものです。

『もっと自由にインバウンドのお客様と会話を楽しみたい!』

そんな欲求に襲われた方は、このオンライン英会話がおすすめです。

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最後まで読んでいただいてありがとうございます。

この記事をきっかけとして英会話にチャレンジする人が一人でもいてくれたら本当にうれしいです!