法人を作ったら簡単に銀行の法人口座ができると思っていませんか?
その考え、めちゃめちゃ甘いですよ。
もしそのままの認識で銀行に行ったら、審査に落ちて、こんなはずではなかったと落胆することでしょう。
何故かというと、法人口座の作成は今めちゃくちゃ審査が厳しくなっているんですね。
せっかく行くなら、もっとさっくりと口座を作りたくないですか?
そこで今回の記事では、実績ゼロでも法人口座の審査に苦戦しないための具体的方法を紹介していきます。
少し長くなってしまいますので、当記事は銀行に行くまでの事前準備をテーマに紹介していきます。
筆者の個人的な経験則が入っているので、必ず役に立つと思います。ぜひ最後までご覧ください。
目次
法人口座の開設審査は油断すると落ちまくる
個人の銀行口座開設で落ちることなんてなかなかないですよね。
暴力団関係者であれば銀行口座を作ることができませんが、個人の口座の場合、よほどのことがない限り簡単に作ることができます。
そんな認識を持ったまま、法人口座を作りに行くと痛い目に会うわけです。
法人口座はめちゃめちゃカタイです。
犯罪に使われないようにするためということもあるでしょうが、おそらく法人を作るための敷居が低くなってしまったので、法人口座を作ろうと思う人が多くなってしまったのでしょう。
筆者もその1人で、法人口座を作ろうとした時、何も準備をしていかず、簡単に落とされました。
もちろん何も準備をしていなかったというのは、厳密いうと違います。
銀行が用意してくれと言われたものそのものは持っていったのです。
しかしそれだけでは通らなかったんですね…。
つまりは+ αで銀行が「この法人であれば作ってもいい」と思ってくれるようなものを用意していなければいけません。
絶対に用意すべきなのは?
何を持っていかずに法人口座を作ろうとしても100%無理です。
まずは絶対に用意しなくてはならないモノがあります。基本的には以下のものを用意して行けばいいでしょう。
- 会社の商業登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 会社の定款
- 会社印
- 代表者の印鑑証明書
- 代表者の実印
- 代表者の身分証明書
引用「会計ソフト”freee”」より
これは基本的なもので、銀行によっては不必要なものもあります。
ですので、この銀行に作っておきたいというものが決まっているのであれば、銀行側に電話して事前に指示してもらうと良いでしょう。
口座開設審査の合格率を高めるもの
絶対に用意すべきものについては理解していただけたと思いますが、これだけでは審査合格することはなかなか難しいです。
特に資本金の少ない会社は、絶対に用意すべきものを持っていったところで絶対に通りません。筆者は資本金100万でも落ちましたからね。。
では一体何を持っていけばいいのか。ここから紹介していきましょう。
会社HPと名刺を作る
名刺を用意するのは当然のことでしょう。ただ注意してもらいたいのは、自作の名刺はやめておいた方が良いということ。
よほどいいプリンターを使うのであれば問題ないですが、自作の名刺はやはり安っぽいです。
本気のビジネスだと思われない可能性もありますので、ビスタプリントなどの注文名刺サービスを使って作成してもらうと良いでしょう。
千円ほどで送料無料で作ってもらえますから、使わない手はありません。
そして重要なのは会社ホームページです。
会社ホームページがあるかどうかを重要視している銀行は少なくありません。
事業実態があるかどうかを調べる上で非常に大切ですので、重要度を増している銀行が増えているのでしょう。
会社ホームページについては以下にて詳しく紹介しておりますので、ぜひチェックしてみて下さい。
固定の電話回線をひく
今は家庭にも固定回線を引いていないことが多いですが、ビジネスにおいては固定回線の重要度は未だに落ちていません。
携帯の番号しかないような事務所には、信用度はないと思われるというわけ。
確かに固定回線を用意すると固定費が一気に上がるので、設置したくないという気持ちもわかります。
筆者もそうだったので…。
そこで、苦肉の策ですが、050の番号を用意するというのもありです。
今は050 plusなどのアプリを使えば、簡単に050の番号が用意できます。
つまり050の番号を用意して、あたかも固定番号があるかのように振る舞うわけですね。
今は固定番号も050の番号がありますから、銀行側もそれを知っています。結果的にマイナス評価にはならないでしょう。
事業計画書を持っていく
地味に重要なのが、事業計画書を持っていくことです。
事業の実態があるかどうかの審査があるわけですから、事業計画書に現実味があるほど、審査に通りやすくなります。
どうやって売り上げを上げていくのかこのスケジュール感が重要です。
詳しい書き方は以下の記事に書いていますが、中途半端に書くのであれば意味がありませんので、提出するならしっかりと書き込んでから行くようにしましょう。
個人の所得税納付の控えを提出する
所得税を納付しているかどうかを重要視する銀行は少なくありません。
ですので、個人の所得税納付の控えは持っていくようにしましょう。
所得税を納税した時、領収書のように所得税納付控えをもらえるはずですので、そちらをもっていくようにしてください。
個人事業から法人に成り上がりしたときには、特に重要になりますのでお忘れなきよう。
銀行選びと窓口対応のコツもお忘れなく
ここまで紹介したものを用意しておけば、準備としてはバッチリです。
ここまでくると、後は銀行選びになるでしょう。
銀行には審査に通り安い銀行と、通りにくい銀行がありますので、適当に選んではいけませんよ。
そして窓口の対応も重要です。
そこら辺については次回の記事で詳しく紹介していきますので、引き続きチェックしてみてください。
以上「【実績ゼロでもOK】確実に法人口座を作る方法(準備編)」でした。