昨年末、ゴーン氏が日本から逃亡した内容のニュースが、いたる場所で報道されていました。
現在もゴーン被告が逃亡中の報道が続いており、今後の動きが気になるところです。
そこで今回は、昨年末に起こったゴーン被告の逃亡事件についてご紹介していきます。現在までの流れをつかめていない人は是非参考にしてみてください。
目次
ゴーン被告が日本から逃亡⁉︎
昨年12月29日、ゴーン被告の自宅に設置しているカメラが、ゴーン被告が自宅から出て行く姿が映っていました。それから同被告が帰宅した姿が映っていないため、この時逃亡のために自宅から出発したと推測されています。
報道によると、その後ゴーン被告は都内のホテルで男性2人と会ったそうです。3人は品川駅から新幹線に乗り、午後7時半ごろ大阪に到着しています。
大阪に到着後、関西空港近くのホテルにチェックインを行いました。ホテルを出発する際の監視カメラには男性2人の姿しか映っておらず、ゴーン被告はいませんでした。
男性2人はホテルを出発するとき、大きな箱を運んで関西空港に向かったそうです。ちなみに空港ではこの大きな箱の税関調査は行われていませんでした。
ゴーン被告はホテルにチェックインした同日に、関西空港からプライベートジェットでトルコのイスタンブールに向かっており、そこから空路でレバノンの首都であるベイルートに入ったと考えられています。
日本から逃亡後のトルコの状況は?
ゴーン被告がトルコからレバノンに空路で移動した際に利用したトルコのイスタンブールの空港では現在捜査が行われています。
現在、トルコ内務省は空港での捜査を開始しており、操縦士を含む7人に事情聴取を行なっています。
ウォールストリート・ジャーナルでは、ゴーン被告の逃亡には元米軍特殊部隊出身で逃亡のプロと呼ばれている、マイケル・テイラーが逃亡に協力したのではないかと報道しています。
ゴーン被告はどうやってレバノンに入国した?
ゴーン被告は日本から逃亡する際に、大きな箱に入って出国したと考えられています。そのため、日本からの出国記録は残されていません。
しかし、ゴーン被告はどうやってレバノンに入国したのでしょうか?
報道によると、レバノンへの入国にはフランスの旅券を使用したことが空港書類で明らかになっています。
もともとゴーン被告はレバノンとフランスとブラジルが発行した旅券をもっていました。しかし、それらの旅券は日本の弁護団が保管しており、使用できないようになっていました。
しかし、ゴーン被告はフランスの旅券をもう一枚所持していたことがわかっており、日本の弁護団もそれを確認していなかったようです。
これからゴーン被告はどうなるのか?
国際刑事警察機構であるインターポールはレバノン当局に対し、被告の身柄の拘束を求める「赤手配書」を提出しており、レバノン当局はこれを受領しています。
しかし、レバノン司法当局は、日本への身柄引き渡しが可能となる犯罪人引き渡し条約を結んでいないと述べており、ゴーン被告が日本へ引き渡されるのは困難な状況です。
まとめ
今回は、ゴーン被告が日本から逃亡した一連の事件についてご紹介しました。
ゴーン被告は大きな箱に隠れてプライベートジェットでトルコに向かい、その後レバノンに移動したようです。
日本はゴーン被告の身柄の引き渡しを求めていますが、レバノンと日本は犯罪人引き渡し条約を結んでいないため、引き渡しは困難なようです。
今後、ゴーン被告がどのようになっていくのか気になるところです。