今年もお歳暮の季節がやって来ました。
あの方に今年は何を贈ろうかな…と考えていらっしゃるのでは?
でもこのお歳暮、いったいいつからいつまでに差し上げれば良いのでしょうか?
当記事では「お歳暮」の常識、いったいいつ頃、どなたに、どのようなものを贈ればOKなのかについて解説します。
これからお歳暮の準備を考えていらっしゃる方は、是非ご覧ください。
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目次
「お歳暮」はいつ頃贈ればよいか?
例えば「お中元」には贈る時期が地域ごとに微妙な差があります。
たいていの地域は7月中旬からお盆の頃までですが、東北・関東はずいぶん早めで7月初旬~7月15日まで、沖縄に至ってはかなり特殊で旧暦の7月13~15日までがマナー。
基本は「先方に合わせる」ということです。
それに比べて、お歳暮はあまり地域ごとの差は激しくありません。
以前は12月13日~20日までに贈るもの、とされていましたが、現在は「早期配達送料無料!」などの商戦もあってか、11月下旬頃から送る傾向もあります。
大切なのは「お歳暮」として贈れるのは「いつまで」か、ということ。
一般的には次のようになります。
「お歳暮」 「御歳暮」 | 12月初旬(関西では12月13日)~12月31日に届ける場合 |
「御年賀」 | 元旦~1月7日(松の内) (関西では1月15日まで)に 届ける場合 |
「寒中御見舞」 「寒中御伺」(目上の人に) | 1月8日(関西では1月16日)~2月4日(立春)に届ける場合 |
「余寒御伺」 | 2月15日~2月末(立春過ぎても寒さが残る時)に届ける場合 |
喪中の時のお歳暮は?
ちょっと戸惑うのが自分や相手側が「喪中」の場合ですね。
一般的には次のようになります。
お届け先が喪中の場合
基本的には四十九日過ぎて(忌明けすぎ)贈ります。
お歳暮はお祝いの意味ではなく「お世話になりました」の意味なので、忌明け過ぎなら贈っても構いません。
ただし、紅白の水引は避けます。
白無地の奉書紙か無地の短冊を使用して、表書きは「お歳暮」で大丈夫です。
その後に贈る場合は、松の内(元旦~1月7日・関西では15日)を避けて1月8日(関西では16日)以降に「寒中御見舞」として届くようにしましょう。
ちなみに、四十九日以内に贈ると、「香典」の意味が強くなります。
自分が喪中の場合
忌明け過ぎ(四十九日過ぎ)であれば普段通り「お歳暮」を贈っても構いません。
ただし、届ける相手によっては気にする方もあるので紅白の水引はかけずに贈りましょう。
誰に贈るべきか?
そもそもお歳暮は、江戸時代の武士がつくる組合の組頭に「日ごろの感謝」を示すために贈ったのが始まりなのだそうです。
それが徐々に、結婚で分家した人が本家・ご先祖様に贈る、家元に贈る、など庶民の間にも広がってきたのだそうですよ。
これが現代では「今年もお世話になりました。ありがとう。来年もよろしく!」というニュアンスでお世話になった方(親・親戚や友人に至るまで)へのお歳暮が定着したんですね。
意外と会社関係や取引先に贈る割合は少ないようで、あるデータでは1割にも満たないということです。
では、自分が何も贈っていない相手から突然お歳暮などが届いた場合は、お返しに何か贈らないと失礼に当たるのでしょうか?
実は、これもしばしば勘違いされる点です。
先程もお話したように、本来お歳暮は「感謝」の気持ちをあらわすものです。
「お返し」として贈るものではないわけですね。
同僚や友人等、対等の立場の人からお歳暮が届いた場合「こちらこそよろしく」
という、あくまでもお歳暮を贈りあっているスタンスなら贈るのもOK。
日頃からつながりがあるわけではなく、たまたまその年に何かのご縁があっただけであれば、出来るだけ早く(3日以内位に)、「お礼状」などでお礼の気持ちを伝えるのがマナーですね。
親しい間柄なら「電話」でお礼の気持ちを伝えるだけでも大丈夫です。
どんなお歳暮を贈ればいい?
堅苦しく考えるよりも相手に喜ばれるものを選ぶというのがポイント。
相手の方の好みにもよりますが、寒い時期なので体の温まるお鍋の材料になるような食品、ご当地限定品、保存のきくもの、この時とばかりに非日常的なぜいたく品など、ポイントを絞ると探しやすいですね。
合理的、というのはわかっていても、金額が相手に知られやすいという理由であまり普及していない商品券やカタログなギフトなどは、実はもらう側には嬉しく感じる人の割合が高い、というデータもあります。
金額の相場は、1年分の感謝を込めるので、お中元より2~3割高めのモノを選ぶと良いでしょう。
厳密には決まっていませんが、気をつかわない友人や取引先へ贈るなら3,000円くらい、同居していない両親やお世話になった目上の方には5,000円くらいのものが多く選ばれているそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご家庭の色々な事情でお歳暮の時期を過ぎてしまうこともあるでしょう。
でも、マナーを心得て贈れば、「間に合わない!」と焦る必要はないわけですね。
日頃の感謝をあらわすせっかくのチャンスです。
相手の方からきっと喜ばれるはずですよ。
あなたも是非お試しください。