「小学校の先生って、普段は忙しそうだけど、夏休みって何してるんだろう?」
みなさんも疑問に思ったことないですか?
私は以前小学校教諭として勤めていたときに、何度か同じような質問をされた経験があります。
時には「子どもたちも登校しないし、することないでしょ。先生たちも夏休みを存分に満喫してるんじゃないの?」なんて言われることも。
私は声を大にして言いたい。
「小学校の先生も、夏休みいろいろとやることあるんだぞ!!(プンプン!!)」
そこで、元教員の私が小学校教諭の夏休みの実態についてお話ししていきたいと思います。学校や地域によって多少異なるとは思いますので、あくまで参考程度に、かるーい気持ちで読んでみてください。
最近では2学期制の小学校も増えてきてはいますが、3学期制の小学校のほうが多いので、3学期制前提で説明させていただきますね。
これから小学校教諭を目指そうと思っている方もぜひ参考にしてみてください。
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目次
小学校教諭は夏休み中何するの?
では、まず小学校教諭の夏休み期間中の仕事をご紹介します。
ざっとこんな感じです。
- 1学期の振り返り(授業時数の確認・教育課程の見直し)
- 校内研修
- 校外研修
- 公務分掌
- 学校当番
- 水泳指導
- 課外授業(サマースクール)
- 学校行事の引率(宿泊学習など)
- 2学期の行事準備(運動会、発表会など)
- 2学期の授業準備
- 地域(PTA)行事への参加、引率
ざっとこんな感じです。
見ていただくと分かる通り、やることが結構あるんですよ。
だから、「暇でやることがなにもなーい!!」なんて状況にはなりません。
特に夏休み中は校内・校外で多くの研修が行われます。
これは、各教科(国語・算数など)の授業の実践報告をし合い、意見交流を通して、授業の質を高めることが目的です。
また、定期的に学習指導要領が変更したり、教科の位置づけが変わったりすることがあるので、全教員が教科ごとの目的やねらいを正しく理解して、同じ方向を向いて教科指導にあたれるように、このような場が設けられてます。
子どもたちがいない夏休み中だからこそ、基本をしっかりとおさえて、スキルアップを図っているんですね!!
研修以外にも仕事はたくさんあります。
水泳指導では、泳ぎが苦手な子どもから、水泳記録会で入賞を狙う子どもまでさまざまです。一人ひとりのレベルに合わせた指導を行います。
先生たちも一生懸命指導します。私も水泳指導を通して、毎年こんがり小麦色の肌をゲットしていました(笑)
2学期に向けた行事や授業の準備も大切です。
2学期が始まると、本当に慌ただしい毎日になります。夏休み期間中に準備を進めておかないと、大変なことになるんです。しかし、これに関しては余裕をもって進める人もいれば、夏休み終了間近になって慌てだす人もいるかと。子どもと一緒です(笑)
他にもあげたらきりがないですが、ここは学校や地域によってガラッと変わってくるので、
赴任した学校の状況によって、夏休みの過ごし方が変わってくる感じです。
休みの日数(実態)はどのくらいなの?
じゃあ、実際に休みはどのくらいとれるのか気になりますよね?
一般的にお盆の時期は休みになります。
また、一年間の中で、有給休暇をとるのであれば夏休みが一番取りやすいので、このタイミングで有休を消化する人が多いです。
私の場合は1か月で土日も含めて、10日~12日程度の休日をとっていました。
当時は新人教員だったので、休日に授業の勉強会やセミナーに参加しており、休みをたくさんとった感覚は全然なかったですね。
でも、中には上手にスケジュールを調整して、長期の休みを取ったり、旅行に出かけたりする先生もいました。
赴任先の学校の状況や、自分の仕事の進捗状況によって、夏休みの過ごし方が大きく変わってくる感じです。
まとめ
小学校教諭の夏休みは、世間の一般的なイメージとちがって、やらなければならないことがいろいろあります。決してラクができる期間ではありません!!
ですが、それでも通常に比べるとゆったりとできるのは間違いないです。だからこそ、日ごろなかなかできない研修などを通して、先生たちはスキルアップに取り組んでいます。
夏休み明けに笑顔で、自信をもって子どもたちを迎えられるように準備をする大切な期間だといえますね。子どもたちも、先生たちも有意義な夏を過ごしてほしいですね。