会社の利益を高める為には、売上を増加させて経費を削減することが必要です。生き残りをかけた会社設立1年目であれば、なおさら。
売上を増加させることももちろん利益の増加に繋がりますが、差し引かれる経費を削減することで、売上が変わらないままでも利益を増加させることができます。
消耗品や交通費などの経費の使い方を見直すことで、売上が下がってしまった場合でも利益を増加させることができます。
では具体的に、どうやって、どこを見直せばいいのか、この記事で解説していきましょう。
目次
【簡単】1年目はとにかく無料のものを使おう
このあと、いろいろと細かな経費削減方法を解説していきますが、個人的にオススメなのはとにかく無料であることを選ぶことです。迷うことがありません。かんたんでしょ?
無料かどうかだけを意識すれば、固定経費は圧倒的に抑えることができます。みんな、探すのがめんどくさいだけで無料という可能性を諦めています。
そして常識的に無料なんてないだろうと思って探そうともしていませんが、世の中いろいろなものが今は無料で使えるのです。
事務所だって無料で用意できますし、パソコンのソフト関係も無料で良いのが揃っています。
事務所に置く机だってジモティーと言うサイトを使えば無料で用意できます。
ここから、いろいろと小難しい削減方法を紹介してはいきますが、まず第一に無料で用意できるかどうかを意識してみるといいでしょう。
無料のものを見つける方法は?
Googleで「○○ 無料」などで検索すると、簡単に無料で用意できる方法が見つかります。
常識的にありえないだろうと勝手に決めつけることなく探してみてください。
今日からできる効果的な経費削減方法
ここまでは経費削減のための大まかな考え方やスタンスを解説してきましたが、これでは納得できない人もいるでしょう。
「もっと具体的なことを教えてくれ!!」
そんな声が聞こえてきそうです。
ですので、ここからは、具体的な経費削減方法を解説しましょう。
企業によって経費の大きさが異なるので一概に効果的な方法と言うことはできませんが、筆者が実践している、比較的有効な経費削減方法をご紹介します。
電子取引による削減
今まで書面でやり取りしていた物について電子化することで、コストを削減できます。
書面を保管する為のファイリングの手間を省き、収納スペースも空けることができます。
個人的には「クラウドサイン」などにかなりお世話になっていますね。
無料で契約締結ができるウェブ完結型のクラウド契約 CloudSign(クラウドサイン)。契約書の保管・管理にも利用可。契約書だけでなく、発注書・請書・納品書・検収書・請求書・領収書など、さまざまな対外的なやりとりにご利用いただけます。
ガスや電気の契約プランを見直す
家計での節約と同じように、契約プランを今利用しているものよりワンランク落とすだけでも、経費を削減することができます。
なお、光熱費の削減方法については以下の記事が詳しく書かれているのでおすすめです。
税金を節税する
経費削減は利益を増やすことが目的なので、税金を節税すれば経費削減に繋がります。
今まで無駄に支払っていた税金を少しでも節約するだけでいいのです。
ただし税理士への依頼料はおすすめできません。お金がかかりますからね。会計ソフトで全然OKですよ。おすすめはこちらです↓
マニュアルの強化
個人的におすすめなのがこちら。教育コストを削減でき、効率もアップします。
さらに固定スタッフにとらわれることなく、スポットでの雇用など幅が効くので、マニュアルの強化は本当におすすめ。
なお、自分で用意できない場合はクラウドソーシングでライターさんに書いてもらいましょう。
Web会議を導入する
会議の為に出張したり、交通費を使って1つの場所に集まったりすること、、、もったいないとおもいませんか?
これを廃止すると、交通費を節約することができます。また移動時間をなくすことで業務に使用できる時間も増え、生産性もUP。
生産性が上がることは結果的には利益の増加に繋がるので、経費削減だけでなく売上にも影響を与えることができるでしょう。
【補足知識】会社の経費とは
多分大丈夫とはおもいますが、最後に何が会社の経費になるのかを解説しておきます。
まあ、、削減するべきお金を理解することで、そのお金をどう動かすことが会社の利益に繋がるのか、より考えやすくなりますしね。
経費とは?
経費とは、経営費用を略した言葉です。法人税を計算する時には、収益から経費を差し引いて法人税の金額を導きます。
会社が支出した金銭のことを費用と呼び、その費用の中から事業を行う為に利用した一部分が経費なのです。会社で動く全てのお金が経費であるわけではありません。
経費になるもの
「経費で落とす」という言葉を耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、経費になったお金は税金から控除されます。その為会社は社員に対して「経費で落とす」ことを認めているのです。
しかし内容によっては、経費として扱うことができないお金もあります。税額控除されるとしても会社にとって損になってしまう経費もあります。
何が経費になる費用なのか、主な要素を順に見ていきましょう。
- 【人件費】従業員給与やボーナス、退職金など、会社が人を雇用する為に発生する費用
- 【旅費交通費】社員が業務で使った交通費や、出張で使用した宿泊費のこと
- 【消耗品費】10万円未満の物品の購入費用のこと
- 【研究開発費】仕事に必要な知識を得る為に参加したセミナーやイベントの為に使用した費用
- 【通信費】仕事で使っているインターネットの回線使用料や電話料金
- 【交際費】会議や打ち合わせに伴う飲食代や接待に利用した費用
- 【新聞図書費】事業のために購入した書籍や雑誌に使用した費用
【総評】経費削減は社長の義務
会社の経費を削減する為には、長い目で考えることが必要です。
毎月3万円の経費削減でも、年間を通して見ると36万円の経費削減に。金額が大きければ大きいほど、年間利益を増加させることができます。
経営者だけが経費削減に取り組んでも、状況は変わりません。
従業員が経費削減に進んで取り組めるような環境を作り、経営者は会社全体で経費がどのように使用されているのかを把握する必要があります。
経営者は社員がどのように経費を使っているか把握し、的確な指示が出せるようにしましょう。
以上「本当に必要なものは?会社設立1年目に知っておきたい固定経費の削り方」でした。