このサイトをご覧になっているお父さんお母さん、「学校に行きたくない」が親に言えず親に分かってもらう方法を検索している子供たちがたくさんいることをご存知でしたか?
いや、うちはとりあえず学校行ってるから大丈夫、と豪語できますか?
登校する朝になると何となく不調を訴える、おなかが痛い、頭が痛いなどが頻繁にある様なら子供のSOSのサインかもしれません。
当記事では、本当は学校行きたくないと思っていてもなぜ親に言えないのか、子供の危険信号を察知したら親はどう対応したらいいかということを専門のカウンセラーの方の見解を交えながら解説します。
もしかしてうちの子も…と感じている方もそうでない方も、親子の絆が問われる大切な問題なのでぜひご覧ください。
目次
なぜ親に言わないのか?
あなたのお子さんがもし勇気を振り絞って「学校に行きたくない…」と言ったとして、「じゃあ、行かなくてもいいよ」と即答することはあなたに出来ますか?
大半の親は「何バカなこと言ってるんだ、早く行け!」と頭ごなしに相手にしないか、「どうしたの?何で?」と質問攻めにするかどちらかでしょう。
私たち親の世代はなおさら、学校は行くのが正しくて行かないのは間違い、みたいな感覚の中で育ちましたから学校は行くことが当たり前であるという先入観に染まっています。
子供からこんな意外なことを言われたら素直に受け入れようがないです。
百歩譲って子供に何かしらの事情があるにしても、多少嫌なことはあって当たり前、そんなことですぐ挫折して将来どうする⁉と、深刻に考えようとはしないでしょう。
というより、考えたくないのですね、きっと。
なぜならこのまま不登校になって長期化すると、小さい町ならたちまち噂になり、人によっては親としてのプライドに傷がつくと思っている人もいるのでは?
挙げ句、進学することも出来なくなり、大人になって仕事にもありつけず親が年老いるまでパラサイト状態にでもなられたら親は死ぬに死ねない…。
ちょっと飛躍しすぎましたか?
結果的に、突き詰めて考えたとしても学校には行ってもらわないと大人も子供も困ることになるに違いない、と大半の大人たちは確信しています。
子供たちは親のそういうところに敏感で、言ったってどうせわかってもらえないし怒られるだけだろうし…行けない理由を説明するのも辛いわけなんですね。
ちょっと想像してみてください。
学校のことで辛いことがあり、「抱えきれない、どうすれば…」と解決の方法が分からない子供が、唯一味方になってもらいたい親に突き放された時の恐怖と絶望を。
決して大げさではありません。
子供の方からはっきり言いださないものの、何となく朝登校時になると元気がない状態だな、と感じていらっしゃるお父さんお母さん、見て見ぬふりはもうやめてください。
親も勇気を出して子供目線に飛び込んでみて
考えてみれば、自分もその昔色々悩む事はあって今に至っているはずなのに、今さらまたあの時代の色々なことに巻き込まれるのは正直面倒臭いと感じるところもあるでしょう。
しかし、今は「個性を重んじる時代」へと変わってきています。
社会全体が、一人一人の個性に寄り添っていくべきだという動きに変わっていることをご存知でしょうか?
2017年から『教育機会確保法』で新しいシステムが認められるようになりました。
つまり、義務教育の段階の子が不登校になった場合でも学校以外の多様な形(自宅で学習でもよいし、フリースクールでもよい)で学べることを認めたものです。
すごくないですか?
今まで、学びの場は学校以外なく、不登校と言えば学校から「いつ頃登校するのか?」みたいなうるさい打診が親や本人に来ていたのが当たり前だったのが、子供の状況に合わせてどこでも学ぶ機会を得ることが出来るようになったということです。
法律の具体的な話はとりあえず置いておくことにして、いかなる環境でも学べる、というお墨付きがあることを踏まえたうえで、子供目線にあなたが近づく必要があります。
学校に行きたくない理由は様々でしょうが、どういう理由であれ、お子さんがそういったことに非常に感受性が強いという認識は持つべきです。
今、5人に1人に子がHSC(Highly Sensitive Child)と言われています。
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱された性質で、「非常に敏感で高い感受性を持つ子供」という意味なのだそう。
決して障害や病気ということではないので、医療従事者にはあまり知られていませんが、およそ次のような気質の特徴があるとされています。
・刺激に対して敏感で疲れやすい
・行動が慎重・他人に共感しやすい
・内面の世界に意識が向き深く考えイマジネーションが豊か
・自己肯定感が育ちにくい
・自分に合わないことにストレスを感じやすい
いかがでしょう。あなたのお子さんの性質とどこかかぶるところがありますか?
学校に行き辛らそうな子に言ってはいけないNGワード
こんなに繊細なお子さんならなおのこと、学校に行き辛そうにしているときにかけてはいけない言葉があります。
【学校に行けない原因を子供に根掘り葉掘り聞こうとする】
思い出したくない・言葉にはできない感覚というものがあることを理解してあげましょう。
原因を聞いて解決すれば学校に行けるはずだ、などと単純なものではありません。
【学校行かないとあなたのためにならない、という言い方】
行くことの方が弊害になることもあることを察するべきです。
高熱の時には学校を休ませるのに心が疲れている時は休んではいけませんか?
強制して学校に行かせるとむしろ、悪化させることに。
どんなに優しい言い方で「頑張ってみようか」などと言っても、学校へ行くことの方が正しいと言われているようで、親は何もわかってくれていないじゃん!という悲しい気持ちになるだけです。絶対やめてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結論から言うと、子供が学校行き辛そうな雰囲気でいたら、根掘り葉掘り聞かず「休んでいいよ。」の一言で救われます。
忘れないでください。
子供にとって親は最後の砦なのです。
先ずは、学校からも世間からも守られるシェルターになってあげてくださいね。