私たちが会社で働く上で、上司との関わりは避けては通れません。
本来、部下は知識や経験が豊富な上司から指示を受け、助言をもらったり、時には叱咤激励をされたりしながら、成長していくものです。
しかし、皆さんもご存知だと思いますが、そんな優れた上司ばかりではないですよね。
「私の上司はいつも理不尽なことばかり言ってくるの。」
「僕の上司の考えは筋が通っていなくて、毎回振り回されて困ってるんだ。」
こんな上司をもつみなさんはきっとこう考えるでしょう。
「なるべく上司との良好な関係を保ちつつ、論破したい」
そこで、今回は理不尽な上司を論破する方法をみなさんにお話ししたいと思います。
この方法は相手も自分も納得できるような論破の方法なので、上司との関係を悪化させたくないという人も参考になるのではないかと思います。
また、上司だけでなく、同僚や部下に対してもこのテクニックは使えるので、ぜひ試してみてください。
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目次
そもそも論破とは?
論破とは、辞書によると
「議論して相手の説を破ること。言い負かすこと。」
だそうです。
もっと簡単に言うと、話し合って相手に勝つことですね。
これをそのままの意味で、会社でやったらどうでしょうか?
勝った本人はとても満足するかもしれませんが、負けた相手は非常に不快に感じるはずです。
ましてや、部下に論破されたときは、プライドもズタズタになるでしょう。
それでは、その後の人間関係に支障が出る可能性も出てくるので、ただひたすら論破すればいいというものではありません。
上司の考えも受け入れつつ自分の考えを伝えることが大切です。
するとお互いが納得でき、どちらも不快な思いをせずに済みます。
この考え方を基本にして、論破する方法を身につけていきましょう。
理不尽な上司を論破する方法
理由やメリットを複数用意しておく
上司を論破する場合は、自分の主張を通すための武器である理由やメリットを複数用意しておきましょう。
1つだけでは弱いです。少なくとも3・4つは準備しておきたいところですね。
これは人間の心理的に、物事を判断するときには、理由や情報があればあるほど納得しやすいからです。
例えば、あなたがスーパーで青汁の試食を勧められたとします。
どちらの話だったら買いたいと思いますか?
A「青汁は健康にいいので、ぜひ試してみてくださいね。」
B「青汁は健康にいいですよ。そして、ダイエット効果もあるので、女性にも人気なんです。この青汁は他のものと比べて飲みやすいので、無理なく続けられます。ぜひ試してみてくださいね。」
どうでしたか?
きっとBの話の方が買いたいと思ったはずです。
このように、自分の主張を支える武器は多い方がいいのです。
その中から特に説得力のあるものをいくつか選んで、上司に伝えましょう。
客観性のある主張をする
あなたの主張には客観性はありますか?
もし、客観性がなく主観的な主張をしていると、上司にはあなたのわがままにしか見えません。
それでは納得してもらうのは難しいでしょう。
そのために、常に客観的な視点で物事を考える癖をつけることが大切です。
また、周りの同僚にも意見を聞いて、自分の主張に客観性があるか確かめるのもいいでしょう。
具体的な困り感を伝える
理不尽な上司には、部下の困り感に気づいていない人が多いです。
だから、平気で理不尽な要求をするのです。
そこで、具体的にどんなことで困っているのかを具体的に伝えましょう。
この流れに沿って、具体的な困り感を思い出しください。
- いつ(いつも定時終わり間近に)
- どこで(オフィスで)
- 誰が(私や、他の同僚たちが)
- どんなことで困っている(上司から緊急の仕事を振られて、定時に帰れない)
- 今後予想される悪影響(仕事の押し付け合いになり、みんなが不快な思いをする)
きっと上司は分かっているだろうと思い込むのは危険です。
具体的なエピソードを交えながら、しっかりと困り感を伝えましょう。
事前に試しておいて、結果を報告する
日本人の働き方の特徴として、伝統や風習を大切にする傾向があります。
もちろん悪いことではありますが、それが業務に支障をきたすのであれば改善するべきだと思います。
しかし、
「この会社はこのやり方で今までやってきたから」
「部下は上司の指示通りに動けばいいから」
といった理論で、効率の悪いやり方を押し通そうとする上司は多いものです。
そこで、自分のやり方を一度試してみましょう。
それでよい結果が出たら、上司を説得するときに有力な材料になるはずです。
あくまで、この方法を試すときは自己責任になるので、業務に大きな支障を与えない範囲で行いましょう。
できることとできないことを明確に伝える
理不尽な要求に対しては、冷静に対応する必要があります。
すぐに要求を受け入れたり、拒絶したりするのではなく、できることとできないことを明確にして伝えましょう。
例えば、退勤直前に上司から
「このプレゼンの資料を明日までに準備しておいて」と言われます。
そこで一度冷静になって、返答するようにしましょう。
「ちょっと待ってください。資料の準備はできますが、明日までと今言われてもできません。」
このように伝えることで、締め切りを延長してもらえ、今後上司は前もって伝えるようになるでしょう。
まとめ
日本人には上司からの理不尽な要求をしぶしぶ受け入れてしまう人が多いです。
我慢することも時には必要ですが、無駄に嫌な思いをしながら仕事をする必要はありません。
今回紹介した方法は、お互いが納得できるような論破の方法です。
- 理由やメリットを複数用意しておく
- 客観性のある主張をする
- 具体的な困り感を伝える
- 事前に試しておいて、結果を報告する
- できることとできないことを明確に伝える
主張をすることは決して悪いことではなく、時には上司から評価されたり、周りの人から感謝されたりすることもあります。
ぜひ、上手な伝え方ができる人を目指していきましょう。