暑い日に伺った先方でいただく冷たいお茶。寒い日にいただく温かいお茶。
年中いつでも、訪問先でお茶をいただくのって最高ですよね。
そんなお茶の出し方にはビジネスマナーがあります。
そこで、ここでは、お茶の出し方のビジネスマナーについて、お茶の入れ方や実際のお茶出し手順についても見ていきたいと思います。
目次
お茶の出し方の基本のビジネスマナーは?
お茶の出し方には、基本的なビジネスマナーがあります。
- お茶は上座から出す
- 湯のみと茶たくは別々に運ぶ
- ペットボトルには紙コップを添える
順番に見ていきましょう。
お茶は上座から出す
食事の席でも会議の場でも、座席には「上座・下座」があります。
一般的には、入り口から遠い席が上座、入り口に近い席が下座とされています。
ただし、窓の位置や景色によって上座の位置は変わります。
部屋ごとに上座の位置は確認しておきましょう。
お茶は上座から出すのが、ビジネスマナーです。
湯のみと茶たくは別々に運ぶ
湯のみの下に敷いて使用する小さなお盆のような茶たくは、運ぶときは別々にしておきます。
運ぶときにこぼれないようにするためです。
お出しする前に湯のみと茶たくをワンセットにします。
ペットボトルには紙コップを添える
最近では、感染症対策として、ペットボトルを出すところも増えてきました。
ペットボトルのまま出しても失礼には当たりませんが、必ず紙コップを添えて出すようにしましょう。
以上、お茶の出し方の基本のビジネスマナーを見てきました。
次に、お茶の入れ方や注意点を見ていきましょう。
お茶の入れ方や注意点とは?
お茶の入れ方や注意点を見ていきましょう。
ここでは、温かいお茶の入れ方をご紹介しましょう。
- 湯のみを温める
- お茶の葉を蒸す
- お茶の濃度に注意
- 入れすぎ注意
順番に見ていきましょう。
1.湯のみを温める
せっかくのお茶が冷めてしまわないよう、あらかじめ湯のみを温めておきます。
お湯を入れて、温めている間に他の作業を進めましょう。
2.お茶の葉を蒸す
湯のみを温めている間に、急須の準備をします。
お茶の葉を入れ、お湯を注ぎます。
その後、急須のふたを閉め、1分間ほど蒸らします。
蒸らしている間に、湯のみを温めるために入れたお湯を捨てます。
蒸らしすぎると、苦みや渋みが出るので要注意です。
3.お茶の濃度に注意
蒸らしが終わったら、お茶を湯のみに注いでいきます。
初めに注いだお茶よりも後から注ぐお茶の方が濃いので、できるだけ均一な濃度になるように、湯のみに少しずつ注ぎます。
4.入れすぎ注意
お茶を入れるのは湯のみの7分目程度が目安です。
少なすぎてもいけませんが、入れすぎると運ぶときにこぼれる恐れがあります。
入れすぎに注意しましょう。
以上、お茶の入れ方や注意点をご紹介しました。
最後に、お茶の出し方の手順を見ていきましょう。
お茶の出し方の手順は?
お茶の出し方の手順を見ていきましょう。
- ノックして入室する
- お盆を置く
- 右後ろから出す
- お盆を脇に挟んで退出する
順番に見ていきましょう。
ノックして入室する
お盆を胸の高さで持って運び、扉についたら3回ノックします。
「失礼します」と声を掛けてから、扉を開けます。
お盆を両手で持ち、会釈をしてから入室します。
片手でお盆を持って、扉を閉めます。
お盆を置く
お茶出しの準備のため、お盆をサイドテーブルに置きます。
サイドテーブルがない場合は、下座側の人に「失礼いたします」と声を掛けて、テーブルの上に置きます。
布巾の上に湯のみを置き、湯のみの底の水分を取り除いてから茶たくに置き、セットします。
右後ろから出す
湯のみと茶たくを1セットに、両手で持ってお出しする相手の右後ろから出します。
湯のみに絵柄がある場合、絵柄が正面に向くように置きます。
茶たくに木目がある場合は、お出しする相手と平行になるように置きます。
お盆を脇に挟んで退出する
全てのお茶出しが終わったら、お盆を左脇に挟んで退出します。
お客様に向かって会釈をした後、右手で扉を開け、廊下に出ます。
そして、扉を閉める前にもう一度会釈をします。