待機姿勢と言われる立ったままの姿勢のときやお辞儀をするとき、体の前で手を組むことがあると思います。
実は、その手の組み方にもビジネスマナーがあります。
左手を上にするのが伝統的な手の組み方ですが、最近では右手を上に組むこともあります。
そこで、ここでは、ビジネスマナーとして良いとされている手の組み方や左右の手を上にするそれぞれの理由をご紹介したいと思います。
目次
ビジネスマナーとして良いとされている手の組み方とは?
ビジネスマナーとして良いとされている手の組み方をご紹介します。
- 手は前で組む
- 親指の付け根をしっかりつける
- おへその下あたりに添える
順に見ていきましょう。
手は前で組む
手を組むと言うと、腕組みや手を合わせて組む様子を想像される方もいるかもしれませんね。
ビジネスマナーにおいて手を組むというとき、厳密には手を重ねると表現する方が適切かもしれません。
なお、男性のビジネスマナーとして正しい立ち方の一つに、手を体側に沿わせる方法もあります。
親指の付け根をしっかりつける
指先をのばし、親指の付け根をしっかりつけ親指を内側に折ります。
この際、伝統的には、左手で右手をつかむようにしますので、見た目は左手が上になります。
けれども昨今、右手を上にするビジネスマナーも存在するようです。
詳しくは後述します。
おへその下あたりに添える
手の形ができたら、おへその少し下(丹田)あたりに添えます。
以上、ビジネスマナーとして良いとされている手の組み方をご紹介しました。
次に、手の組み方で左手を上にする理由と右手を上にする理由を見ていきましょう。
手の組み方で左手を上にする理由と右手を上にする理由とは?
手の組み方で左手を上にする理由と右手を上にする理由とは何でしょうか。
先述したように、ビジネスマナーとして伝統的な基本の手の組み方は、左手が上です。
では、左手を上にする理由は何でしょうか。
左手を上にする理由
日本において大半の人の利き手は右手です。
その利き手である右手を左手で隠して抑えるというのは、刀などの武器を持つ攻撃の手を封じていることから「敵意はない」ことを示すと言われています。
西洋のマナーでもでも同じように、左手を上にしますが、銃を持つ利き手を封じていると言われています。
では、反対に右手を上にする理由は何でしょうか。
右手を上にする理由
左手を上にするのは相変わらずスタンダードなビジネスマナーですが、業界によっては、右手を上にして組むビジネスマナーも増えてきています。
例えばデパートやCAの業界では右手を上にして手を組むそうです。
これは、利き手である右手を上にすることで「いつでもお手伝いをします」という意思を表しているのだそうです。
左手が上でも右手が上でも、それなりの理由があることが分かりました。
以上、手の組み方で左手を上にする理由と右手を上にする理由をご紹介しました。
最後に、体の前で手を組むのがビジネスマナー上良いとされている理由を見ておきましょう。
体の前で手を組むのがビジネスマナー上良いとされている理由は?
体の前で手を組むのがビジネスマナー上良いとされている理由は何でしょうか。
- 後ろで手を組むと偉そうに見えるから
- 後ろに手があると不信感が生じるから
後ろで手を組むと偉そうに見えるから
後ろで手を組むと、自然と胸が反って腹部が出ます。
この姿勢は見方によっては横柄な、偉そうな態度に見えてしまいます。
後ろに手があると不信感が生じるから
これは、利き手を隠す理由と似ています。
例えば、体の後ろで手を組んでいたとします。
前から見ると手が見えないですよね。武器を持っていても分からないわけです。
手を後ろで組むのがビジネスマナー違反なのは、手が後ろにあることで不信感が生まれてしまうからです。
逆に言うと、手を見せることは相手に安心感と信頼を与えることができるんですね。