ビジネスマナーとしてワイシャツの腕まくりはTPOをわきまえよう!

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身だしなみ

気温が高くなり、蒸し暑い時期になってくると、スーツスタイルが暑苦しく感じてしまう人は多いのではないでしょうか。

近年、クールビズを取り入れている会社も増えつつはありますが、ビジネスシーンで半袖を着るのに抵抗がある、もしくは、半袖の上からジャケットを着るのは好まないという人は少なくないようですね。

そこで気になるのは、ビジネスマナーとしてワイシャツの腕まくりはOKなのか、という点ではないでしょうか。

ジャケットを脱ぎ、ワイシャツを腕まくりをしたスタイルは、見た目がカジュアルになりますから、「印象が悪くなってしまうのでは・・・」と心配になる人もいるかもしれませんね。

では、ビジネスマナーとして、ワイシャツの腕まくりはTPOをわきまえるべき理由について、シーン別の使い分け方をご紹介したいと思います。

目次

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ビジネスマナーとしてワイシャツの腕まくりをわきまえる理由とは?

ビジネスマナーとして、ワイシャツの腕まくりをわきまえた方が良いのは、マナー違反とされるからです。

ワイシャツを腕まくりする行為は、ファッションでいうところの「着崩し」にあたり、ビジネスシーンにおいては、あまりふさわしくありません。

ビジネスシーンにおいては、ワイシャツは本来は袖のボタン「カフスボタン」を留めて着るのがマナーとなっています。

また、上にジャケットを着ている時であっても、ワイシャツが袖から見えないとマナー違反にあたってしまうのでNGなのです。

しかし、それはあくまでも「マナーを必要とする場合」です!

勤務中、ずっとマナーを意識して堅苦しい格好をしている必要があるのか・・・というと、そんなことはありません。

では、ワイシャツの腕まくりをしていい場面と、いけない場面・控えるべき場面について解説していきましょう。

腕まくりOKの場面とは?

基本的には、「目上の人もお客さんもいないとき」、つまり、相手への気遣い = マナーが必要がない場合は、腕まくりをしても問題ありません!

具体的には・・・

  • オフィス内でデスクワークをしている時
  • 外での移動中
  • 社内で腕まくりが許可されている場合

それぞれについて見ていきましょう。

オフィス内でデスクワークをしている時

社内でのデスクワーク中は、基本的に「腕まくりOK」の場合がほとんどでしょう。

長時間のデスクワークは、できればジャケットを脱ぎ、腕まくりをして、少しでもラクな格好で仕事をしたいですよね。

デスクワークでの腕まくりは禁止!という会社は非常に少ないかと思いますが、 企業や上司によっては、周りの様子も見ながら判断した方がいいかもしれませんね。

外での移動中

移動中は、なるべく涼しい格好をした方がいいでしょう。

そのため「腕まくりOK」ですね!

最近は温暖化の影響により、日本はさらに暑くなってきていますから、熱中症予防の観点からも、移動中はできる限り涼しく過ごすことをおすすめします。

社内で腕まくりが許可されている場合

社内で腕まくりOKのルールがあれば、もちろん「腕まくりOK」ですね!

しかし、特にルールが決まっていない会社がほとんどではないかと思います。

周りの多くが腕まくりをしている場合などは、「腕まくりしても大丈夫ですか?」と上司や先輩に聞いてしまうのもいいかもしれませんね。

「大丈夫かな・・・」と モヤモヤしたまま腕まくりをするよりは、思い切って確認してしまった方がいいでしょう。

腕まくりNGの場面とは?

腕まくりNGの基準は、「目上の人やお客様がいるかどうか」で判断するのがベストです!

基礎的なビジネスマナーをわきまえていれば、「目上の方がいるから、だらしない服装は控えよう」という気持ちになりますよね。

腕まくりに関しても、その基準で考えればOKということですね。

具体的には・・・

  • 朝礼や会議の時
  • 来客・顧客対応時
  • 外出する際
  • 就職活動での移動中

それぞれについて見ていきましょう。

朝礼や会議

朝礼・会議は、目上の人がいる場ですね。

そのため、基本的には「腕まくりNG」です。

上司・社長は、意外と周りの社員の服装をよく見ているものです。

社風にもよりますが、腕まくりをしていること自体が、どうしても「だらしない」印象を与えてしまいがち。

逆に言うと、朝礼・会議中までビシッとした格好を保っておくことによって、上司へのアピールにもつながるでしょう。

また、画面が見えているWEB会議の際も、普通の会議と同じく「腕まくりNG」です。

在宅ワークやテレワークの場合、適当な服装で仕事をしがちなのは仕方のない事でしょう。

しかし、WEB会議の場合は別です!

きちんとスーツを着ておくことはもちろん、特にWEB会議の場合は上半身しか見えていないことが多いですから、腕まくりが与える印象の悪さは、通常よりも強くなってしまうため要注意ですね!

WEB会議の際は「腕まくりNG」を心掛ける!

来客・顧客対応・取引先への訪問時

お客様の前では「腕まくりNG」はもちろんのこと、普段からフォーマルな格好をしっかり意識し、「だらしない」という印象を抱かれないよう、場をわきまえることが大切ですね。

特に営業職の場合は、服装の乱れから、取引先の信頼を失ってしまうということ少なくありません。

お客様の前では、全体の服装・身だしなみについても普段以上に注意しましょう!

外出する際

「行ってきます!」と言って外回りに出る際や訪問先への出発時など、外出する社員を見るとワイシャツを腕まくり・・・。

上司によっては「その格好でお客様のところに行くのか?」と、マイナスイメージを持たれてしまうかもそれませんよね。

上司の性格による部分も大きいかもしれませんが、基本的には外出時や帰社後、そして上司への報告をする際などにおいても、腕まくりは控えた方が印象が良くなるでしょう。

ジャケットを脱いだり腕まくりをするのは・・・
→ 会社を出た後、社員の目につかないところまで来てからがおすすめ!

就職活動での移動中

就職活動中に腕まくりをしないのは当たり前ですが、移動中もできるだけ控えることが望ましいでしょう。

移動中、どこかで面接先の人事担当者に見られてしまった場合、印象が悪くなる恐れがあるためです。

就職活動の移動中も、ジャケットを着たままが理想的ですが、どうしても暑い場合にはジャケットを脱ぐだけに留めておくことをおすすめします!

以上、ビジネスマナーとして、ワイシャツの腕まくりはTPOをわきまえるべき理由についての解説でした。

次に、ワイシャツを腕まくりする際のポイントをご紹介しましょう。

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ワイシャツを腕まくりする際のポイントをご紹介!

長袖のワイシャツを着ていると、「暑いから」、「タイピングの際に袖口が邪魔になるから」など、さまざまな理由から長袖の袖をまくることがあるでしょう。

やり方を気にかけず、ただ無造作にまくり上げるだけだと、少し不作法で見栄えが良いとはいえませんよね。

実は、袖のまくり方には、いくつかの方法が存在するのです!

さりげない部分だからこそ、丁寧にまくることでお洒落な印象を与えられるでしょう。

では、ワイシャツの腕まくりのポイントと、ワイシャツの袖をまくるようになった歴史的背景も併せてご紹介したいと思います。

袖まくりの歴史について

袖をまくるようになった歴史的な理由とは・・・

その昔、衣服が大変高価なものだった時代、炭鉱での労働や農作業に従事する人が多かったため、重労働によって衣服を傷めてしまうことは珍しくなかったようです。

そこで、仕事で生じる負担から『少しでも衣服を守るために』となされるようになったのが、袖まくりの始まりと言われているのです。

また、この「袖まくり」には、『これから取りかかる仕事の前準備』という意味合いもあるそう。

かつてのアメリカ西部劇などに見られるように、決闘に挑む男たちが袖まくりをするシーンが、その象徴といえますね。

袖をまくるようになった歴史的背景がわかったところで、ここからはスマートな袖まくりの方法3種類をご紹介したいと思います。

基本的な「ベーシックロール」

ベーシックロール」は、最も基本的なまくり方となります。

オーソドックスなやり方ですので、ぜひお試し下さいね。

  1. カフスボタンをはずす
  2. カフス部のみを1回折り返す
  3. 同じ要領でカフスの厚み分と同じ長さを2回折り返す

折り返し幅は、7cm程度を目安にします。

それ以上の幅を持たせてしまうと、見た目が重く感じられ、野暮ったさが出てしまいかねません。

ただし、袖を何回まくるかについては、体形や好みによっても変わりますが、「肘が隠れる程度」を基準として下さいね!

スマートに見える「スリムロール」

スリムロール」は、スマートなビジュアルを演出できるまくり方です。

肘部分をすっきりとした見た目に整えたいときにおすすめです!

  1. 袖のボタンをはずす
  2. カフス部のみを1回折り返す
  3. カフスの半分の幅で3~4回折り返す

カフス幅を短くすることによって、スマートさを表現できます。

ベーシックロールと比べて折り返す回数は多くなりますが、これも肘の下くらいまでを目安として下さいね!

おしゃれな「マスターロール」

マスターロール」はミラノまくりとも呼ばれていて、イタリアらしいおしゃれな雰囲気が感じられる方法です。

  1. カフスボタンを全てはずす
  2. 大胆に肘のあたりまでまくり上げる
  3. 折り返した袖口で、肘が隠れるくらいまで引き上げる
  4. カフスの下の部分を折り返し、カフスを内側に巻き込むように折る

きれいに押し込むようなイメージで折り、カフスの袖口がチラリと見えるように出しておくことがポイントです。

以上、ワイシャツの腕まくりのポイント3種類のご紹介でした。

では最後に、ワイシャツの腕まくりがダサくならないための注意点について、見ていきたいと思います。

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腕まくりがダサくならないために注意すべきことは?

ワイシャツの腕まくりがダサくならないための注意点は以下の3つです。

  1. 肘は出さない
  2. 折り返す幅を太くしすぎない
  3. 一度まくった袖は戻さない

それぞれ見ていきましょう。

肘を出さない

袖をまくり終えたときは、肘を出さないようにしましょう。

肘があらわになる程まくり上げてしまうと、肌の露出が多くなってしまいますから、子どもっぽい印象を与えてしまうかもしれません。

大人らしさやスマートさを維持するためには、「まくった袖で肘がちょうど隠れる程度」が最適なのです。

折り返す幅を太くしすぎない

折り返す幅が太くなり過ぎないようにすることも、重要なポイントです。

カフス幅と同程度か、もしくは7cmくらいを目安にすると良いですね。

幅の太過ぎる折り返しは、だらしない印象を与え、野暮ったい見た目になってしまいがち。

適度な幅で折り返すようにして下さいね。

一度まくった袖は戻さない

袖をまくると、どうしても折った部分にシワが生じてしまいますよね。

これは、生地の性質上、避けることはできません。

シワだらけの袖部分は決して美しいものではありませんから、一度まくったら、長袖の状態には戻さないように注意して下さいね。

腕まくりをせずに袖の長さを調節したい場合は、以下のようなアームクリップもおすすめです!