「かしこまりました」と「承知いたしました」はどちらも「わかりました」と伝える言葉です。
ビジネスシーンでよく耳にする敬語だと思います。
目上の人やお客様へ使うことが多いですよね。
「かしこまりました」と「承知いたしました」の意味や使い方に違いがあるのでしょうか?
そこで、ここでは、「かしこまりました」と「承知いたしました」の意味の違いや、使い方について、詳しくみていきたいと思います。
目次
「かしこまりました」と「承知いたしました」の意味の違いは?
「かしこまりました」と「承知いたしました」の意味には微妙な違いがあります。
うまく使い分けている人はいるのでしょうか?
ここで、少し世間の声も見てみます。
承知いたしましたと、かしこまりましたの違いあるっけ
— なかたー2さん (@nAaAkIi1031) November 1, 2016
かしこまりました
承知いたしましたの違いを調べている
難しい— ぬま (@ryxmx_) April 28, 2016
「かしこまりました」と「承知いたしました」の違いがよくわからないまま生きててやばい(社会人6年目)
— まれほ (@mareho3) December 8, 2018
多くの人が、「かしこまりました」と「承知いたしました」には、違いがあるんじゃないかと思っているようです。
しかし、使い分けている人は少なく、難しいと感じているように思います。
微妙な違いはありますが、どちらを使っても、間違いではありません。
どちらも、目上の方に対して、敬意をこめて「わかりました」と伝える言葉です。
言葉のニュアンスを、きちんと理解したうえで、下記のように、使い分けができると思います。
ここまで、「かしこまりました」と「承知いたしました」の微妙な意味の違いについて紹介しました。
次は「かしこまりました」を用いるのが良い場面・使い方についてみていきます。
「かしこまりました」を用いるのが良い場面・使い方は?
「かしこまりました」は、お客様や社外の人に、より敬意を示すときに、理解度より敬意を示すために用います。
「かしこまりました」は「わかる」の謙譲語です。
漢字で書くと「畏まりました」となりますが、読みにくいので、ひらがなで書くことが多いです。
「畏まる」は、「目上の人の前で敬う態度をとること」を意味する動詞です。
上司やお客様から、指示や依頼を受けた時に、敬意をもって受ける際に使用することが多いです。
接客業で、「かしこまりました」をよく耳にしますよね。
「承知いたしました」より、「かしこまりました」のほうが柔らかいイメージになります。
「かしこまりました」は、より丁寧さを強調したい場合に、使うことが多いです。
ここまで、「かしこまりました」は、お客様や社外の人に、より敬意を示すときに、理解度より敬意を示すために用いることについて紹介しました。
次に、「承知いたしました」を用いるのが良い場面・使い方についてみていきます。
「承知いたしました」を用いるのが良い場面・使い方は?
次に、「承知いたしました」は上司などに、指示された内容をよく理解したと示すとき。敬意より理解度を表すために使います。
「承知する」は、依頼や命令について理解する、引き受ける、という意味の動詞です。
「承知しました」は丁寧語で、「承知いたしました」は謙譲語になります。
「承知いたしました」は二重敬語ではないの?と思うかもしれませんよね。
しかし、「承知」の言葉自体に、謙譲の意味はありません。
「いたす」が謙譲語で、1つだけ使われている為、二重敬語にはなりません。
似ている言葉で、「承る」が「受ける」の謙譲語になる為、二重敬語と間違いやすいのかもしれません。
また、「承知致しました」と漢字で書くのではなく、ひらがなで「承知いたしました」と、書くのが正しい表記です。
「承知」が動詞、「致す」も動詞です。
漢字で表記してしまうと、動詞が2つ重なってしまいますよね。
「いたしました」は、ひらがなで表記し、動詞を補助する役割の、補助動詞として使います。
意外と、誤って使っている人が多いので、注意しましょう。
「かしこまりました」と「承知いたしました」は言葉のニュアンスに違いはありますが、どちらを使っても、間違いではありません。
しかし、2つの言葉の微妙な違いを、理解していれば、自然と使い分けができるのではないでしょうか。