最近、ネットやテレビで、
「群馬県太田市役所の臨時職員が、フランス、パリの国際的ゲーム大会で優勝して記者会見を行い、
かつ、地元紙の上毛新聞と朝日新聞が記事を掲載したが、実際は優勝してなく、すべて嘘、虚偽であった」
というニュースがありました。
実際にフランスには行っていなく、他の人のブログなどから写真を用意したり、
行ったように振る舞っていたと。
そして、
「みんなに凄いね、凄いねと祝福され、ちやほやされ優越感に浸りすぎて、退くに引けなくなったのではないでしょうか。市としても、全く疑うことなく中身を確認せずに情報提供をしてしまいました。本当に申し訳なく思っております。」
というお話もありました。
今回は、このニュースを見て、私が「これは良くないな。」と感じた、3つのポイントについて、
お話をしていきます。
目次
ニュースから感じた、3つのポイント
※ちなみに特に政治の話などはしていきません。
あくまで虚言癖に関係するお話だけしていきますので、
その関係で読みたいという方は、プラウザバック推奨です。
①一度嘘をついた後の対応。
人間は誰でも嘘をつくことがあります。
とっさに強がったり、優しい嘘だったり、冗談だったり、
それはどんな人でも共通なんですね。
そして、今回に関しては、
そもそも実際にフランスに行った事が嘘だった。
行く前にも、「これから出発する。」というようなお話をしていたと。
ここの部分も、今まで自分のついた嘘に苦しんでいる人や、
悩んだことがある人は、「似たようなことをしたことがある・・」と思われるかもしれません。
冷静に、もしこの時に、
「実はフランスに行くというのは嘘でした。」
「実は前回の沖縄でのゲーム大会も嘘でした。」
というお話が出来ていたら、
ここまで大きなことにならなかったかと思います。
ただ話したら楽だとは思うのですが、当事者からしたら、もう全身が震えて「本当の事を言ってしまったら、もうやっていけないんじゃないか?」と、目の前のことでいっぱいになって、頭が真っ白になって、怖くなって、素直になれず、嘘を続けてしまうことが多いんですね。
もし同じような事で悩んでいる方がいれば、
①自分の発言が、どういう影響をおよぼすか。発言する前に深呼吸して考える
②正直になる練習をする。(こちらの記事とこちらの記事を参考にしてください。)
これらを意識してみてください。
②自分に自信がなかった。
これは虚言癖を改善していくとわかってくるのですが、
素直になり、自信がついてくると、
そもそも嘘をつく必要というのがなくなっていくんですね。
特に最近書いた劣等感の記事でもお話しているのですが、
自分の理想、ああなりたい、こういう人間でありたいという想いと、
今の自分の現実に乖離がある時、
「こうなりたいけれど、今の自分はそんなレベルじゃない。」
「だから、その理想になるために頑張ろう!!」
とするのではなく、
「自分が理想通りになれないのは、○○ができないからだ、○○がないからだ。○○のせいだ。」
と、劣等感や他のせいにしてしまう。
(例:身長が低くて恋人ができない。頭の回転が悪いから仕事ができない。両親のせいだ。など)
そうなると、自分を大きく見せたり、嘘の自分を演じるようになってしまうんですね。
人によっては、すぐにバレて「あいつは信用ならない。」という扱いをされることもありますがい、
うまく周りに信用してもらうことができると、「この人はすごい人なんだ。」「すごい!かっこいい!」など、
賞賛されることが多いのです。
その結果、それが気持ちよくなり、その状態から離れたくなくなるのと同時に、
「でも本当は嘘なんだよな・・・。」という、自分の中の良心に苦しめられるようになってしまいます。
「みんなに凄いね、凄いねと祝福され、ちやほやされ優越感に浸りすぎて、退くに引けなくなったのではないでしょうか。」
とありましたが、それもあるのではないかと私は思います。
もし同じ悩みを持っている人がいたら、
是非、一度『劣等感と虚言癖、その関係性』を読んでみてください。
③嘘を守る努力ではなく、嘘を実現する努力。
フランスに行くという嘘をつき、
他の人のブログなどから、写真を用意し、
まるで行ったかのように振る舞ってしまった。
その嘘を守るために、沢山考え、努力してしまった。
でも、これって、虚言癖に悩んでいる方はよくあると思うんです。
「この嘘がバレたらまずい!!」
「バレないために、アリバイを作らないと・・・。」
「友達に、行ってきたことにしてもらうよう話をしないと・・・。」
「何か証拠を用意しないと・・・。」など、
そのように悩み、実際に同じように嘘を守る努力をしたという方もいらっしゃると思います。
でも、実はこの嘘というのは、
有効に使うと、自分の成長につなげることが出来るんですね。
例えば、学校の成績がよくなくて、周りにバカにされた時に、
「じゃあ次は○○点取ってやるよ!!」みたいに、豪語することなどがあると思います。
これもある意味嘘ですよね。
でも、豪語することで後に引けなくなり、
「絶対にこの嘘を実現しないと!」と、
嘘を実現する努力をすることもできるんです。
結果的に、それが実現できなくて、バカにされたとしても、
その努力をしたことで、確実に自分の成長につなげることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いくつかニュースを見て思ったポイントを話しました。
同じように悩んでいる人がいましたら、
何かの参考になれば幸いです。