「道は開ける」という本の紹介④ 不快なことを忘れる技術

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気持ちの問題


悩みが尽きない時や、不快なことで心がいっぱいな時、かなり確実にそれを忘れる技術がある、といったら驚きますか?

数十年間にさかのぼります・・・・・

私は長い浪人時代を過ごしました。そのような状況で、常に頭の中につきまとう悩みがありました。

「このまま大学に行けなかったらどうしよう?」
「大人になれなかったら、どうしよう?」
・・・です。

みなさんにとっては、きっとどうでもいいことだとは思います(笑)。

しかし、私はその悩みが大きかったせいで、
社会人になってからもしばらくの間、私は

「大学を卒業できない夢」
「大学を受け直す夢」
「必要な手続きを終わらせていない夢」
を見続けました。

それだけ、社会から落伍する恐怖を数年の間味わい続けてきたのです。

しかし、その時私が父に言われたのは意外な言葉でした。

それは贅沢病だ」と。

父曰く、「悩んでいる時間があるから、そんなことを考える余裕があるのだ」と。

私はその考えに驚きましたが、「道は開ける」という本の中のある言葉を読んで納得しました。

 

目次

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その言葉のおかげで・・・・

受験勉強で何度も落ちる恐ろしい状況の中で、私はノイローゼにならずに済んだのです。

その言葉とは・・・・・

「道は開ける」にあった「悩みを抱えた人間は、身を粉にして活動せよ」という言葉です。

この言葉は人をノイローゼに陥るような状況から救ってくれるばかりか、不快な出来事を忘れることさえできるようにしてくれました。

 

この言葉にあるように、悩んでいる時は実際に何か行動を起こし、それに没頭することが、「不快なことを忘れさせる技術」です。

なぜ、多くの人を救ったこの言葉が私の数十年の人生を支えてくれたのか・・・・・・
その理由をお話したいと思います。

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忙しいというだけで、悩みが追い出される理由

忙しい状況では余計に疲れてしまうですって?しかし、こうも思いませんか?「忙しいから悩んでいる暇がないなあ」と。

「忙しいこと」が悩みを追い出したり、不快な出来事を忘れさせてくれる至極簡単な理由は、悩む時間がなくなるからです。

最近よく聞くようになったブラック企業の手先か、お前は・・・と言われそうですが、忙しいことがなぜ悩みの解消になるのでしょうか。私が言いたいのは、そこまで時間に追われるようなギリギリの極限状況のことを言っているのではありません。周りの人たちがよくいう「あ~忙しい」というレベルの忙しさでの話です。

ここでいう「忙しい」は「何かをしていること=行動中」と置き換えられるものと思って読んでください。

「忙しい=行動をしている」と解釈すれば、

「行動を起こしている間は悩む暇がありません」となります。

「忙しくて悩んでいる暇がない」状態が多くの悩みを閉め出してくれるのです。

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忙しい(?)状況の一例

たとえば、テニスをプレイしていて、1ポイントでも多く相手より取らなければ負けるような状況で目の前のボールを追いかけて走り回っていたら、昨日起きたつらいミスについてくよくよ悩んでいる暇はないかもしれません。

親しい友人や恋人と美味しい食事をしていて、料理を作ってくれた人の想いを感じたり素材の素晴らしさに感動している間は、それ以外のことを考えることは難しいものです。

仕事をしていていて、同僚や上司とちょっとした会話を交わしながらルーティンワークをしていても、次から次とやることがあれば、それを一つ一つこなしていく間に、そのこと以外を同時に考えることは難しくなります。同僚の何気ない温かい一言を聞きながら、暗い気持ちになることは、かなり難しいことです。

どうやらこれは、心理学的にも実証されているようです。

「どんなに優秀な頭脳の持ち主であっても、人間は同時に一つのことしか思考できない」・・・と。
「道は開ける」で「身を粉にして活動せよ」という言葉を知ってから、「悩みがあるのは、悩んでいる暇があるからである」と割り切ることができるようになりました。

虚言癖にも、この考えは使えます。自分のウソに悩んでいる人は、そのウソの行動について、悩むヒマがあったら、何か行動を起こしましょう。相手のウソに悩んでいる人も同様です。

・コンビニに美味しいスイーツを買いに行く。
・本屋さんに何か楽しい本はないか探しに行く。
・リラックスできる音楽を聴く。
・思い切ってジョギングする。
・温泉に出かける。
・ウィンドーショッピングをする。
・ファーストフードで休日気分を味わう。
・美術館に出かける。
・何かのイベントに出かける。
・家の掃除をする。
・旅行の計画を立てる。
・仕事を効率化する方法を考える。
・車を洗車する。
・普段できなかった用事をまとめて済ませる。

・・・など、身近に行動できることはいっぱいありそうです。

私は浪人時代以来、実際に不安に襲われそうになった時は、私は読書か、プログラミングか、何か建設的な作業、あるいはスポーツをすることにしています。