虚言癖を治したい。
そう思ってこのブログに来てくださっている方も多いと思います。
今回は、私が虚言癖を克服する途中で、
虚言癖を治すきっかけになった、とある出来事を書いていきます。
目次
君は刑務所にいたことないか?
虚言癖を治そうとしていた時のことです。
私は一時期、フリーターになり、
日雇いで食いつないでいた時期がありました。
その時やっていた仕事は、外での土方の仕事。
デスクワークや接客業しかしてなかった私にはとてもハードな仕事でした。
なにより、正直その当時は「土方なんて・・・。」と、
土方の人を見下していた自分もいました。
ただ、現場はとても厳しかったです。
当たり前です、命を落とす危険があるのですから。
ミスをすると、物凄く大きな声で怒鳴られました。
それぐらい厳しい現場でした。
そこで2日間、私は働くことになっていました。
その間は40歳に近い方と、60歳に近い方に教えてもらいながら作業をしていました。
そんな時です。
「君、刑務所にいたことないか?」
と言われたのです。
土方の方に気付かされた、虚言癖を治すためのステップ
最初は、「え?」って思いました。
ちなみに私は一度も刑務所に入ったことはありません。
自分で言うのも変だと思いますが、学校ではルールや校則を守るタイプの人間でした。
いくら自分が虚言癖を持っているとはいえ、
流石に人の話は聞いてるぞ!!と、その時は思いました。
でもどうしてそう思われたのか、理由がわからなかったので、その時私は聞きました。
「どうしてそう思うのですか?」と。
その時に言われた言葉は今も忘れません。
「刑務所から出たやつはみんなそうなんだよ。」
「あいつらは、下手に言い訳したり、口答えすると刑期を伸ばされるんだ。」
「だから、話を聞いてる振りして『はい。』と言ったり、
自分が納得いかないことでも『はい。』って言うんだよ。」
「仕事もわからないなら「わからない。」って言ってくれればいい。
納得いかないことがあれば意見を言ってくれてもいい。」
「君も『はい。』しか言わないから、そうだと思ったんだ。」
衝撃的でした。
言われてみるとそうだったのです。
私は、人の話を聞く時、相槌で「はい。」という言葉を多用していました。
それでは人との円滑なコミュニケーションを取る、という目的も持っていました。
相手からしたら「はい。」と返事をした以上、今話した内容をわかっていると思うのです。
「わかってるんだな。」と思って、話を続けるのです。
私は「はい。」「はい。」と言っているうちに、
私は聞いてますよーというアピールだけで、話を100%聞けてなかったのです。
もちろん、全く聞かないという気持ちがあったわけではありません。
聞こうと思うのです。
でも、自分を見つめなおすと、実は聞けてないのです。
この時、私はどうして自分がそうなったのか、家に帰って沢山考えました。
そして、とある1つの答えにたどり着きました。
人から嫌われるのを恐れていた
私は、人から嫌われるのを恐れていたのです。
嫌われたくないから、言われたことがわからなくても「はい。」と言ってたし、
嫌われたくないから、嘘を言って人との関係をつないでいたし、
嫌われたくないから、嘘の自分で固めて、自分は凄い人間だと思われるようにしていたのです。
この時初めて、
素直になることの大切さを改めて理解しました。
素直にわからないなら「わからない。」って言おう。
言われたことに違和感があるなら、話を合わせず本音を出してみよう。
チームでやっていくなら、変に自分を盛らず、ちゃんと相手の話を聞こう。
そう、強く思いました。
また、人を見下さず、どんな人の話もちゃんと耳を傾けてみよう。
と、決めました。
その時の言葉がなかったら、
私は虚言癖を乗り越えられなかったかもしれません。
いろんな人から「遊びに行こう!」と声をかけてもらえるようになるほど、
仲良い関係の人ができないままだったかもしれません。
それだけ衝撃的な一言でした。
今回の体験談が、何かの役に立てば幸いです。
次の記事→虚言癖を治すための方法、素直になろう。