ずっと感想を書きたかった映画が「スパイダーマン:スパイダーバース」です。
やっと見てきました。一言で言うと、最高です。
今までスパイダーマンと言うコンテンツをずっと見てきた人ほど、良い映画を見ることができたと思えるのではないでしょうか。
もし上記のような人がいるなら、絶対にみてほしい。
今回はそんなスパイダーバースについて個人的な感想を紹介していきます。
目次
「スパイダーバース」感想:最高の映画だった
今回の「スパイダーバース」。映像的ストーリー的なものも確かに素晴らしいのですが、他の感想記事で死ぬほど書かれてますので、今回の記事のメインにはしません。
では何を取り上げるかと言うと、メッセージ性について取り上げてみます。(あらすじなどが気になる人は以下の動画をどうぞ)
個人的に1番グッときたのは、スパイダーマンシリーズを通して、ずっと言われ続けてきた「どんな困難があっても、何度でも立ち上がり、立ち向かうべきだ」というメッセージ性がさらに印象強く表現されていたこと。
何度でも立ち上がれ!
スパイダーマンシリーズで映画化されたものでは、ピーターパーカーのヒーローと言う側面も描かれますが、失敗した側面も強く描かれることが多いです。
例えば、バイトがうまくいかない、恋愛がうまくいかない、ちょっと調子乗ってわけのわからないダンスをする、というちょっとした失敗から、アメスパ2のラストなどの重いものまで。
今回のスパイダーバースは様々な平行世界のスパイダーマンが出てくるのですが、ご多聞にもれず皆失敗しています。
とくに主人公を支える、オッさんスパイダーマンは、圧倒的に落ちぶれた状態で出てきます。
離婚していますし、家も追い出され、事業も失敗し、お腹も出て運動能力も低下している。かつて映像化したスパイダーマンシリーズでこんなスパイダーマンがいたでしょうか。
ただ、このスパイダーマンも百戦錬磨。ヒーローとして「立ち上がる」大切さを知っています。
当然、主人公と触れ合っていく中で、何度でも立ち向かうこと、起き上がることの尊さを解いていきます。
とは言え、教える身でありながら、本当は立ち上がらなければならない(向き合わない)のにもかかわらず、それを拒否してきたという一面も。
そんなオッさんスパイダーマンもラストシーンで新米スパイダーマンから「スパイダーマンは立ち上がらなければならないんだ」と教えて構造がとても素晴らしい。
スパイダーマンは挫折から生まれる
何度でも立ち上がるのがスパイダーマンですが、やっぱり人間なので立ち上がることができないこともあります。
だけど、やはり立ち上がらないといけない、立ち上がることで前にすすめるんです。
どの世界のスパイダーマンも、全ては救えないと言う真理を心の底から納得しています。そして挫折・失敗を味わっている。ゲームですら、そうです。
だけど、、それでも、、というスタンスをみんなで共有していた姿はぐっときましたね。
やっぱり何かを失ってから生まれるのが、スパイダーマンと言うのはどこの世界も同じのようです。なんとなくですが、私たちの世界もそうですよね。
気がつけばもう2時間経っていた
他の感想でもいろいろ書かれてますが、映像BGMがほんとに素晴らしかったですね。スタイリッシュで見やすく、ストレスのかかる描写がほぼありませんでした。
次の展開、次の展開へと目まぐるしく変わり、もう終わったのかという感じ。
ストーリー的にムダなシーンはなく、破綻がなかったと思います。従来のシリーズとはちょっと違うメイおばさんや、めちゃくちゃ可愛いグウェンなど魅力的なキャラも多かったですね。
父親になった20〜30代に見てほしい
一世を風靡したサム・ライミ版スパイダーマンを見ている人は、もしかするともう父親になってるかも。私もその1人なんですが、そんな人ほどこのスパイダーバースを見て欲しいですね。
もし息子がいるのであれば、絶対に涙すると思います。
かく言う筆者もそのひとりで、あるシーンでめちゃくちゃ涙を流してしまいました。
年甲斐もなくヒクついてしまい、周りに誰も人がいなかったことが本当に良かったと思うほど。親心として、子供は押さえつけてしまいがちなものですよね。
子供の才能を認めて伸ばしてあげるのは難しいです。
ただ、スパイダーバースを見れば、それができるようになるかもしれません。
筆者も今日から少しだけ子供を制御することをやめて、もうちょっと自由にいろんなことをさしてみようかな、と。
劇中に「俺の言うことを聞くな!」というアドバイスをオッさんスパイダーマンが主人公にするのですが、結果的にそれが最良のアドバイスだったのです。
そのシーンは結構響くものがありましたね。
スパイダーバースの感想:絶対見るべし
まぁとにかく得るものが多い映画でした。
スパイダーマンをよく知っている人ほど、メッセージ性を多く感じ取れるのではないでしょうか。
1800円の費用対効果が非常に高く、そんじょそこらの子育て本や自己啓発本を読むよりかは相当胸にくるものがありますよ。
社会にもみくちゃにされてもう立ち上がれないと思ってる人でも、スパイダーバースを見たらもうちょっとだけ頑張ってみるかと思えるかもしれません。
筆者も締め切りやら何やらでもうボロボロですけど、あと少しだけ頑張れそうです。
ちなみに感想系の記事はほかにもこんな記事を書いています。
以上「『スパイダーマン:スパイダーバース』感想・ネタバレなしでレビュー」でした。