親の仕事の転勤や、家の新築など…お引越しの事情は様々ですが、気掛かりなのが子供の転校にまつわる諸々のことですよね。
お子さんの性格が千差万別であるように、転校に関するサポートの仕方もまた一つではありません。
当記事では実際に子供を転校させたことのある親御さん・子供のコメントや、私自身仕事の都合で子供を転校させたことのある親としての体験をまとめたものです。
ゆえに、専門的・医学的な見解ではないことをご承知おきください。
これから転校する予定のお子さんをお持ちの方は是非ご参考になさってください。
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目次
転校のメリット
まずは、子供の時転校したことがある人コメントです。いくつか挙げてみました。
- 自分は前の学校で“すぐに泣く子” のイメージが出来てしまっていたが転校をきっかけにそれを払拭出来た
- 仲良しグループの女子に息がつまっていたから抜け出せてほっとしている
- 今は、SNSを利用すれば前の学校の友達ともまだつながっていられる感じがする
- 何回かの転校で自分と気の合いそうな友人を探すのが得意になった
- 日本全国!土地勘を知っている場所が増えたのは楽しい
- 転校したての頃はクラスのちょっとした人気者に!特に女子は持ち物や服装を何気にチェックするので自然と身につけるものに敏感になった
- 前の学校では知らなかった遊びのルールや、独特の訛りやアクセントを知ったのもまた面白い
- やっぱり家族がみんな一緒に暮らせたこと!
なるほど、意外と親が思うより「良かった」と感じる一面もあるということでしょうか。
さらに、この子たちが「成長してから転校について思うこと」についてこんなコメントもありました。
- 職場でもなんでも、新しい環境にはすぐ慣れるようになった
- もっと色々な土地の色々な人とふれあってみたい、という感覚が芽生えた
- 人間ウオッチングが得意かも⁉どんなに仲の良い人でも○○なところをなおしてくれたらな~という感じで、人間の色々な面に気付く
- 住む場所について、例え生活に慣れてもここから動きたくない!という執着がない
- モノに対する執着が少ない。無駄・不要と思うとわりと早い判断で処分できる
- 一人でいることが全く苦ではないし、淋しくない
以上のコメントは小学校時代から何度か転校の経験のある人のコメントです。
わりと幼い時の1回くらいの転校なら、転校したことのない人と感覚が近いのだそうです。
なぜなら、幼稚園や小学校低学年の時の引越しは、以前のことを忘れていることが多いからです。
子供の適応能力は高く、すぐに新しい生活に塗り替えられていくことが分かります。
転校のデメリット
転校で嫌だったなあ、という子供の時の思いを集めてみました。
- とにかく初めての学校、クラスに行くという事への緊張感が半端ない。帰宅するとドッと疲れが出る
- 学年の途中での転校で、学芸会、音楽会、運動会など集団の中に合流するのが大変だった
- 転校の前後で修学旅行のシーズンがズレているとヘタをすると全く行けなくなってしまう!
- まだ習っていない単元を転校先でやっていたので、追いつくのが大変だった
- 学校独特の変なルールというか風習に慣れるのが大変だった。制服のスカートの下になぜかみんな当たり前のようにジャージを着用していたり…体育のとき男子の着替えはトイレだったり…
- 同じ鬼ごっこでもルールが微妙に違ったりジャンケンの仕方が違った。ちゃんと誰か教えてくれるわけじゃないから自分なりに何となく真似していくしかない
- 打ち込んでいた習い事が途中で中断され、引っ越し先で指導教室を探すも、前と雰囲気や指導方針が違うためとうとうその習い事は続けられなかった
- 転校したばかりの時は何となくクラスで浮いている子が近づいてくる。しばらくしてクラスに慣れるともっと他の子と親しくなれたけれど
- 話題についていくのが大変。調子に乗って前の学校の話題を出しても誰もわからないので盛り上がらない
- 訛り、イントネーションが変わっているということでからかわれた
- SNSで前の学校のみんなの写真などをみると余計に淋しさを感じへこむ
・・・やっぱり子供なりに苦労はしています。
何でそんなことで!みたいな些細な事でも子供にとっては真剣に悩む一大事であることを受け止め、共感してあげることは必要ですよね。
ちなみに、この子供たちが大人になってからはこんなことを感じているようです。
- 転校前の同窓会には呼ばれない
- 入学式と卒業式の写真が1つの卒業アルバムにならないことが何となく嫌だ
- 長くいた土地ではないので執着もない代わりに郷土愛のようなものもない
- 成人してからも、あの時の習い事を続けていれば今頃は…などと考えることも時々ある
親のNGな行動! 親が出来るサポート!!
ついつい子供のことには過敏になってしまうあまり、親として干渉しすぎてしまうのも問題です。例えば・・・
- 「うちの子とお友達になってあげてね~」などと他の子供たちに言う
- 新しい学校での様子を根掘り葉掘り問いかける
- 「新しい友達は出来たか?」などと追い詰めるようなことをいう
他のお子さんに直接はたらきかけるような行動は子供にとってはうっとうしいですし、最悪バカにされる危険もあります。
そうでなくても毎日緊張しているのに、これ以上居場所をなくすような発言を親がしてはマズイですね。
さらに、高校生になってからの転校は注意が必要です。なぜなら・・・
- 義務教育ではないので試験に合格しなければ入学できない
- 現高校での学業の単位をしっかり取得しているか、出欠状況も確認される
- 欠員がなければ募集もない。あったところで、自分のレベルとあっているかどうか
- 今までの高校の実績を中断しなければならないので、大学受験には微妙に不利
と、ざっと調べてもこれだけのハードルがあります。
たいていのご家庭はこういうことを考慮して、お父さんが単身赴任というパターンが多いようですね。
小学校やせいぜい中学校までの転校が多いというデーターもあります。
では、親としてサポートできることはどんなことがあるでしょうか。
お子さんの性格にもよりますが、大体次のようなことに絞られるのではないでしょうか。
- 「緊張するよね~」「ちょっと怖いよね・・・」「つらくなったら教えてね!」など、子供の気持ちに寄り添って共感する
- 順応性のある子なら「○○なら大丈夫!」「友達も絶対これなら喜ぶよ!」など、子供の前向きなテンションにあわせて声をかける
ただ、親に心配をかけない子ほど言い出せず我慢をしていることもあるので、子供の疲れている気配を感じたら・・・
- ゆっくり休ませて、話を聞いてあげる時間を作る
- 学校以外の居場所作り(習い事・塾など、何でも子供がやりたがっていること)
- 幼稚園児や小学校低学年くらいならママ友作りからスタートして子供たち同士を自然と遊ばせる
など、あくまでも「後方支援」のスタンスでいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子供は親の反応に非常に敏感です。
まずは「親」がゆったり構えて受け止め、見守る姿勢が大切ですね。
これから転校をお考えの親御さんは是非お試しください。