どんな人でも心理的に不安になる状況は日常的に起こることです。今日は、そのことについて、考察をしていきます。
・会社の中で大切なものをなくしたかも知れない
・取引先の無理難題がいやでたまらない
・上司に悪い意味でマークされている
・いやな同僚が徒党を組んでくる
・自分のミスが恐ろしい結果を招いたのではないかと怖くなる
・友達を裏切ったかも知れず、その仕返しが怖い
・借金が返しきれないのでは、と不安になる
・病気が治らないのでは・・と不安になる
・・・・などなどです。虚言癖がなくとも、日常生活を営む上で、このような不安は日常茶飯事で起こります。決してゼロにはならないでしょう。
これらのことが起きると、自分の不幸を恨みたくなるかも知れません。また、こんなことが起きてなければ、自分はもっと幸せなのに・・・・と頭を抱えたくなるかもしれません。
虚言癖の方だと、このような不安になってくるでしょう。
・嘘をついたその後で、周りがどう思っているか怖い
・友達が一人もいなくなるのではないか
・訴訟を起こされるのはないか
・これが原因で会社をやめるハメになるのでは
・これをきっかけに離婚になってしまうのでは
しかし、実際には、「起きていないことで悩んでしまっている」ことがほとんどなのではないでしょうか?このような不安を「予期不安」といいます。
目次
不安を知識の光で焼き焦がす
・・・しかし、落ち着いて考えてみてください。不安は次の3つのパターンに集約されることに気づきましたか?
A他人からされることに対する不安
B自分のしたことに対する不安
C自分の体の不安
Cなら仕方がありません。医師に相談するか、周りに相談しましょう。
AかBなら、自分で戦略を立てて解決に向けて動き出すことが可能です。
ただし、この記事を読んだだけで終わりにしないなら、です。
では、どうするか・・・・・考えてみましょう。
ステップ1:妄想の大きさは?
まず、あなたが今まで怖れをなしたことが、本当に現実になったのは何%あったか振り返ってみてください。
・・・・そうですか。数%もあったのですね。
では、残りの90%以上は起きないということです。
だから、あなたが今抱えている不安の9割は何か?はっきり言ってしまいましょう。妄想です。妄想の悪魔です。
不安はそのままにすると、「今後自分に降りかかることが、どれも起こりそうで怖い」という妄想が風船のように膨らみます。これらは、実際以上に大きくなっていきます。
だから、一番いけないことは、「何もしないこと」であることが分かったはずです。「何もしない状態」が、妄想の悪魔にとって一番うれしいことです。いつまでも生きるエネルギーが得られるからです。「何もしない」状態は、妄想の悪魔のいいカモになっている状態です。
ステップ2:頭の中から、妄想を出して見える化する
現実的な手を打ちましょう。
9割以上が妄想と分かりました。ヤツらをまずあなたの頭の外に出して、標的を見えるようにしましょう。すると妄想の悪魔は急に姿を現して、その小ささにあなたは驚くでしょう。
どうやって妄想の悪魔を頭から出すか、ですって?
「紙に書くという単純なこと」で、妄想の悪魔はエネルギーを失うのです。
文字は驚くほど脳みそに、「え?その程度のことで悩んでいたの?」と客観視をさせてきます。パソコンで文字にするより、手書きの方が力強く脳に訴える力は大きいようです。
頭の中にそのままにしておくことを、外に出すだけで、なぜ妄想はエネルギーを失うのか?
文字はどうやら、地図のような働きがあるようです。文字は世界をコンパクトに定義する力があります。
そのため、ものすごく恐ろしい不安なことも文字として書いてしまうと、一気に単なる文字に置き換わってしまうのです。まるで、地図のように何万分の一のスケールのように、スケールダウンします。驚くほど不安はスケールダウンして、客観視できるようになっているはずです。
そうすれば、取るに足らないことで悩んでいることに、気づくはずです。
書いたことに対して、「では、どうするか?」対策を書いていきましょう。
いろんなアイデアが出て、ワクワクしてくるはずです。
まとめ
こんなことで不安が減るなら苦労しないですって?
ではあなたにお聞きします。本当にこの記事に書いたことを実行しましたか?
どれくらい実行しましたか?
1行くらい?
30秒くらい?
それでも、効果はありますが、A4位の紙に書いてみるといいでしょう。できれば、B4くらいです。面倒くさいですって?あなたの妄想をそのままにしておくことの方が、よっぽどエネルギーの浪費になるかもしれないのに?
とにかくやってみれば、分かります。「紙に書くことそのものが恐ろしい」「書いている時間がない」という人は、鉛筆で紙に書くという物理的行為で、いったいどれほどの身体的ダメージや精神的ダメージ、時間的ダメージがあるのか、冷静に考えてみましょう。
また、「期が熟したら書く」と思っている方も、要注意です。そんな時は来ません。期が熟する時をじっと待っているあなたを好きなのはだれか・・・・もう、分かりますよね。